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映画編集長のおススメ映画コラム
きつね談義
題名の由来
インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》 [DVD]
 最初に英文をひとつ紹介します。
 "The quick brown fox jumps over the lazy dog"
 「すばしっこい茶色のきつねがのろまな犬を飛び越える」という意味ですが、この文にはアルファベットのAからZがすべて使われています。こういうのをパングラムと言います。日本の「いろは歌」と同じですね。
 ところで「きつね」といえば、この連載の題名は「きつねの幻燈會」なんですが、これは宮澤賢二の「雪渡り」という童話から採りました。
 四郎とかん子の兄妹が、こぎつね紺三郎の幻燈会に招待される話。教科書に出てたという人もいるんじゃないかな。かた雪かんこ、しみ雪しんこ。キック、キック、トントン。
 「雪渡り」の幻燈会は「きつねが人を化かす」という嫌疑を晴らすために開かれます。そこに四郎とかん子が招かれる。相互理解の物語です。
スティング 【プレミアム・ベスト・コレクション1800】 [DVD]
 ときどき、映画を評判やあらすじを聞いただけで観た気になる人がいます。また、喰わず嫌いというのもある。たとえば、昔の作品でテンポが悪そうだからとか、白黒だから、とか。
 でも、やっぱり映画というのは観てみないとわからない。1時間30分なり2時間なりスクリーンに向かって、その時間の流れに身を委ねないことには、ほんとうのところはわからないのです。
 だから、四郎とかん子が幻燈会に参加してきつねたちを理解したように、映画に触れる楽しみを紹介できればと考えて、「きつねの幻燈會」と名付けました。
 あ、そうか。「幻燈」ってわからないかな。「スライド映写機」と言い換えても通じないかもしれない。映画みたいにスクリーンに写真を投影するスライド・ショーのことです。まあ、映画のご先祖といったところでしょうか。

キツネとライオン
スペル コレクターズ・エディション [DVD]
 ところで、きつねと映画の関連でいうと、「20世紀フォックス」というハリウッドの映画会社が思い出されます。
 「20th CENTURY FOX」というモニュメントがライトアップされ、そこに「パンパカパーン」という例のファンファーレが流れるオープニングですね。なんで、"FOX"かというと、創設者の名字(ウィリアム・フォックス)から採ってるからです。「マツモトキヨシ」みたいなもんか。
 「ハリウッド・メジャー」という言葉があって、これは大手映画会社のこと。時代とともに変わってきましたが、現在では、フォックスのほかディズニー、パラマウント、ユニバーサル、ソニーピクチャーズ、ワーナーをそう呼びます。
 ディズニーのオープニング・ロゴはみなさんご存知ですね。シンデレラ城のまわりでいくつも花火が打ちあがるやつ。以前は青い背景にもっとシンプルな絵柄のシンデレラ城でした。
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 パラマウントは星で囲まれた山のロゴ。スピルバーグの「インディー・ジョーンズ」シリーズ(1作目は「レイダース 失われた聖櫃(アーク)(1981)」)はパラマウント映画でしたが、ロゴの山から実際の山にオーバーラップして本篇が始まるようなお遊びがありました。
 ユニバーサルは地球のロゴ。大阪のUSJでも入口にこの地球が置かれています。今は結構リアルな地球ですが、昔は地球儀みたいなやつのまわりをプロペラ機が飛んでいるものでした。ユニバーサルのロゴはほかの会社に比べて時代ごとにかなりバージョンが異なるので、新しい映画であっても舞台が昔なら、わざと古いロゴを使うようなお遊びがよくされています。「スティング(1973)」ではもっとも古いプロペラ機のロゴが観られますし、「スペル(2009)」では70年代のものが使われています。
 ソニーピクチャーズはもともとは「コロンビア映画」ですが、ソニーが買収し今では日系企業になっています。自由の女神に似た女性が松明をかざしているロゴです。
 ワーナー・ブラザースはそのものずばり「WB」というロゴ。バージョン違いで、その前に「As Time Goes By」とともにスタジオの写真が映るタイプもあります。「As Time Goes By」はワーナーの代表作「カサブランカ(1942)」に使われた曲。
メリーポピンズ スペシャル・エディション [DVD]
 「カサブランカ」には、後に引用された名ゼリフがたくさんありますが、もっとも有名なのが「君の瞳に乾杯」というセリフ。原語では、"Here's lookin' at you, kid!"なので、直訳すると「お嬢さん、君を見ているよ」といった意味なんでしょうが、字幕作者の歴史に残る名訳です。
 もちろんこの他にも映画会社はたくさんあって、ロゴもまだまだあるわけですが、きりがないのであとひとつだけ紹介します。ライオンが3度吼えるのが、「メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)」。かつては「空の星(スター)より多くのスターを抱える映画会社」としてハリウッドでもナンバーワンのスタジオだったのですが、経営が破綻してしまいました。現在では、ソニー、ワーナー、フォックスによる「分割統治」みたいな状態になっていて、MGMファンとしては悲しい限りです。ただ、最近でもMGMブランドで製作される映画はあるので、このロゴを観たことがあるかもしれません。ちなみに、このライオンにはちゃんと名前があって「レオ」と言います。

垣根を越えて
ウォーリー [DVD]
 最近ではあまりそういうことはなくなりましたが、昔は映画会社ごとに得意なジャンルがありました。「ギャング映画ならワーナーだ」とか「ユニバーサルはSFだ」とか、ディズニーならもちろんアニメーションですね。もっともディズニーの実写映画にも名作は数々あるのですが。
 俳優にしても昔は専属契約が主流でした。だから、オードリー・ヘプバーンはパラマウント映画にしか出なかったし、ポール・ニューマンはワーナー、ジュディ・ガーランドはMGMという具合でした。
 映画の中で映画を語る場面や、映画の中で映画が映っているシーンでは、たいてい自分とこの映画しか扱いません。ライバル会社をあえて宣伝する必要はありませんから。
 ただ、ときどき会社の垣根を越えることがあって、こういうのはなんだか嬉しいものです。
ハロー・ドーリー! [DVD]
 最近では、ディズニーの「WALL・E/ウォーリー(2008)」で主人公ウォーリーが繰り返し観ているのが20世紀フォックスのミュージカル「ハロー・ドーリー!(1969)」でした。ディズニーにも実写ミュージカルはたくさんあります。「メリー・ポピンズ(1964)」は今でもファンの多い名作です。だのに、あえてフォックスが作った「ハロー・ドーリー!」を引用しているところに作り手の思い入れみたいなのが感じられるので、私はそれだけで感動してしまいました。
 この映画からセリフをひとつ引用。
 "There is plenty of space out in space!"。
 「宇宙にはスペースがたくさんあります」ということですが、英語ではどっちも"space"なので駄洒落になっています。
 さてさて、そんなわけで今回はきつねにちなんだ話題でしたが、20世紀フォックスという「きつね」が製作した「ハロー・ドーリー!」は、会社の垣根という「のろまな犬」を飛び越えてディズニーの世界に登場したというわけですね。「WALL・E/ウォーリー」は29世紀が舞台ですから、「ハロー・ドーリー!」は時代も一気に何百年飛び越えた映画ということになります。実際、そんな未来では映画はどうなっているのでしょう。
 では、今回はこの辺で。
 またお逢いしましょう。

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