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映画編集長のおススメ映画コラム
原題と邦題
これぞ名訳
追憶 コレクターズ・エディション [DVD]
 外国映画の題名は、ハリウッド映画なら英語、フランス映画ならフランス語といった具合に自国の言葉でつけられているわけで、日本で公開する場合には我々にわかりやすいように「邦題」なるものをつける習慣になっている。
 もっとも、最近ではこの習慣もだいぶ廃れてきて、特に英語の場合、原題をそのままカタカナで公開するというケースが増えている。
 その反面、昔は「名訳」と呼べる邦題を冠せられた映画がたくさんあった。
 たとえば、ロバート・レッドフォードとバーブラ・ストライサンドが主演した「追憶」(1970)は"The Way We Were"。直訳すると、「我々の来た道」「私たちが経てきた有様」となるのだろうが、これを「追憶」とひとことに意訳したのは名訳と言えよう。
素晴らしき哉、人生〈特別版〉 [DVD]
 もっと直訳の邦題であっても、"Gone With The Wind"が「風と共に去りぬ」(1939)、"Singin' In The Rain"が「雨に唄えば」(1952)、"It's A Wonderful Life"が「素晴らしき哉、人生!」(1946)などは、文語調で余韻のある言い回しになっていてやはり名訳だろう。
 最近の映画にだってこの手のいい邦題はある。
 "Confessions of a Shopaholic"は、直訳すると「買いもの中毒者の告白」だが、邦題は「お買いもの中毒な私!」(2009)。「私!」という部分にカミングアウト=「告白」のニュアンスが綺麗に籠められている。
 "Did You Hear About the Morgans?"は、「モーガン夫妻のこと聴いた?」なので、「噂のモーガン夫妻」(2009)。
お買いもの中毒な私! [DVD]
 "There's Something About Mary"は、「メリーには(魅力的な)何かがある」。これを主人公の主観にすると「メリーに首ったけ」(1998)。揺らぎのない素晴らしい一語をあてはめている。
 このように、ぴたっと日本語に固定されていると覚えやすいし、題名が内容を象徴しているので、ストーリーそのものだって記憶に深く長く留められるかもしれない。
 さらにほかの利点としては、レンタルDVD屋さんで探しやすいということを挙げてもいいだろう。カタカナばかり並んでいると探しにくくってかなわない。

これぞ超訳
メリーに首ったけ [DVD]
 どういうわけか外国映画には、非常にそっけない題名も多い。
 最近の極め付きはこれだろう。
 「Up」
 アップ。上? 上へ? 何だそれ、という気になるが、邦題は「カールじいさんの空飛ぶ家」(2009)である。
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 「The Mummy」(ミイラ)
 これが邦題では「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」(1999)と副題までつけられる。
 「Butch Cassidy and the Sundance Kid」
 今度はいきなり長い題名だが、「ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド」とふたりの名前を並べただけのものだ。邦題では、「明日に向かって撃て!」(1969)。同じく「Bonnie and Clyde(ボニーとクライド)」は「俺たちに明日はない」(1967)となった。
 お国柄ということか、邦題は原題より長くなる傾向にある。
 これはテレビドラマではもっと顕著で、2時間サスペンスドラマにはこういうのがよくある。
 「温泉旅情OL探偵の事件簿~下呂温泉で連続毒殺 温泉卵にしかけられた魔性の女の執念!! 鉄壁のアリバイトリックを暴くOL探偵と毒たまご女の湯けむり卵投げあい攻防戦!!」
 「死の協奏曲・コンサートマスターは知っていた 恋人の裏切りに泣くコントラバスと復讐に燃えるヴィオラの奏でる不協和音!! 凶器と化したトロンボーンが襲いかかる第3楽章!! シンバルで頭をはさめ!!」
明日に向って撃て ! [DVD]
 もう、とんでもないことになっている。
 思うに、これは歴史的な原因があるのではなかろうか。
 映画の先祖は、演劇・戯曲だが、そのジャンルに関して西洋で代表的な古典といえばシェイクスピアだ。
 シェイクスピアの作品の題名はあっさりしている。
 「リア王」
 「マクベス」
俺たちに明日はない [DVD]
 これに対応するものとして、わが国には歌舞伎があるが、こちらはこうだ。
 「彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)」
 「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」
 長いながい、ああ長い。
 こうしたものの延長線上に現代の映画があるのだから、題名の長短は歴史の必然なのかもしれない。
 あ、口から出任せだから信じないように。

これぞ迷訳
ロシアより愛をこめて (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]
 007シリーズの2作目は、"From Russia With Love"で今ではそのまま「007/ロシアより愛をこめて」(1963)の邦題になっているが、公開当時はこうだった。
 「007 危機一発」
 さあ、ここで間違い探しです。よく見てください。
 分かりましたか。「一発」ではなく「一髪」が正解です。
 この題名をつけたのは、映画解説者の水野晴郎だ。本人の弁では拳銃の弾にひっかけてわざと「一発」にしたというが、どうも後で考えた言い訳くさいぞ。
真夜中のカーボーイ [DVD]
 こういうのもあった。
 「真夜中のカーボーイ」(1969)
 原題は"Midnight Cowboy"なので、「カウボーイ」でいいはずなのだが。
 これも命名は水野晴郎である。
 晴郎。またお前か、晴郎。しっかりしろ。がんばれ。
 もうひとつ紹介しよう。
 "Dr. Strangelove"は「ストレンジラブ博士」という人名なのだが、邦題は「博士の異常な愛情」(1964)。単語ごとに直訳してしまって結果的に誤訳になってしまったケースだ。
博士の異常な愛情 [Blu-ray]
 これもやはり水野晴。いや、今調べてみたらそうじゃなかった。
 すまんかった、晴郎。ごめんね、晴郎。
 実際にはこれは意図的に誤訳したもののようだ。
 いちおう書いておくが、正式な原題は非常に長くて、"Dr. Strangelove or How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb"だ。
 邦題も正式には、「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を・愛する・ようになったか」となる。
 こういうのを覚えておいてすらすら言うと、映画オタクとして気味悪がられるから、よいこのみんなは真似しちゃいけないぞ。

これぞニセ原題
マイレージ、マイライフ [DVD]
 カタカナ題が氾濫しているわけだが、これらをすべて原題そのものだと思っていると実は違うことがある。
 「マイレージ、マイライフ」(2009)という映画の原題は"Up In The Air"(空へ)だ。
 サスペンス映画「モーテル」(2007)の原題は"Vacancy"(空き室あり)。
 「バイオハザード」(2001)は"Resident Evil"(邪悪な居住者)。
 「ワイルド・スピード」(2001)は"The Fast and the Furious"(めちゃくちゃ速い)。
 ポール・ニューマンが出演した「ハスラー」(1961)という古い映画があって、私の若い頃これのパート2が公開された。
バイオハザード [DVD]
 同じポール・ニューマンと売り出し中だったトム・クルーズが出ていて、邦題を「ハスラー2」(1986)と言った。ちなみに原題は"The Color Of Money"(金の色)。前にアメリカ人の友人と話していてこの映画の話題になった。私は原題が違うことは意識していたのだが、"The Color Of Money"という正確な題名を忘れていたので、"The Hustler Two"と発音した。
 と、そのアメリカの友人が私を制止した。
 「ちょっと待て、ナカムラ。"The Hustler"に続篇があるのか」
 「あったじゃないか、マイク。20年くらい前に。トム・クルーズが出てた」
 「ああ、あれか。待てよ。あれは"The Hustler 2"というタイトルではなかったはずだ」
ハスラー (2枚組特別編) [DVD]
 「日本題はそうだったんだ。オリジナルのタイトルを忘れてしまって。ええとたしか、何とか Of Moneyとか」
 「思い出した。"The Color Of Money"だ」
 「ああ、それそれ。でも"The Hustler 2"でいいじゃん」
 「いや、シチュエーションは同じだがあれは続篇ではない」
 「一緒じゃん。ポール・ニューマンも出てたし」
 「じゃあ、ナカムラはなにか。ポール・ニューマンが出てる映画は全部続篇だと思うのか」
 「そうは言ってないじゃん」
 まことに細かいことをいう奴なのであった。
ハスラー 2 [DVD]
 ところで、私が子供の頃から映画を観続けて、結果的にラッキーだったと思うのは自然と英会話ができるようになったことだ。
 ただし、英語にも流行語もあれば死語もあるわけで、実際にアメリカやイギリスに行ったことのない私は、現代英語とはちょっとずれたしゃべり方をすることがあるようで、くだんのマイクはたまに私の話を聞いて不審な顔をする。
 「ナカムラ、今の"swell"ってどういう意味だ」
 「ええと、"nice"とか"great"とか"cool"のつもりだったんだけど」
 「……うちの爺さんなら使ったかもしれないな(仮定法過去完了)。そういう時は"cool"でいいんだ」
 「Whatever!(もう、何でもいいじゃん!)」
 それでは、今回もこの辺で。
 またお逢いしましょう。
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