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映画編集長のおススメ映画コラム
すごいぞアルバトロス
アルバトロスとは
アメリ [DVD]
 映画に関連する産業に「配給会社」というのがある。
 荒っぽく説明すると、つまりは映画の上映権を買い取って、映画館に卸す商売だ。
 映画は製作会社が製作し、配給会社がその上映権を買い付け、最終的に映画館がそれを買って観客に届けられる。もっとも最近では「DVDスルー」と称する、劇場にかからずいきなりDVD化される映画も少なからず存在するが、この場合も配給会社が関与することになる。
 アルバトロス・フィルムもそういった配給会社のひとつだ。
 といってもこの会社、知らない人のほうが多いかもしれない。
えびボクサー [DVD]
 アルバトロスが配給した中で最も有名な作品は「アメリ」(2001)だろう。
 「アメリ」は近年の代表的なガールズ・ムービーであり、本国フランスはもちろん日本でもヒットした。今でもカルト的人気を誇る作品だ。
 ここまで読んで、「なるほど」と納得した人もいるだろう。「アルバトロスとは、メジャーではないが良質なアートフィルムを配給する良心的な会社なのだな」と。
 だが、早とちりは禁物だ。
 というのも、アルバトロス配給でもうひとつ有名な映画はこれなのだ。
 「えびボクサー」(2002)
MIB メン・イン・バカ [DVD]
 出た。えびボクサー。
 例の、巨大なかぶりものの「えび」が出てくる映画だ。「えび」がボクサーを目指すというあれだ。
 しかも、みんな騙されているだろうが、この映画の主人公は本当は「えび」ではない。
 「実はあれはシャコ」
 早とちりしたあなたも、これでアルバトロスが判らなくなってきたに違いない。
 そのほかのアルバトロス配給映画を紹介しよう。
アルマゲドン2007 [DVD]
 「キル・ブル ~最強おバカ伝説~」(2007)
 「MIB メン・イン・バカ」(2008)
 「アルマゲドン2007」(2006)
 「プレデターズ」(2006)
 もうお判りだろう。
 レンタルDVD屋に行って、
 「こんなつまんなさそうなパロディ映画、誰が借りるんだよ」
 とか、
プレデターズ [DVD]
 「こんな紛らわしい題名つけて、間違えて借りられることを期待してんなよ」
 などと思うことがある。
 アルバトロスは、実はそういった映画を主力商品にしている会社なのであった。
 私もかつて、「エイリアンVS. プレデター」(2004)を借りるつもりで、本気で間違えて「エイリアンVS.エイリアン」というDVDを借りてしまったことがある。うくく。もっともこれはアルバトロスではなかったようだが。


「アメリ」の大成功
八仙飯店之人肉饅頭 [DVD]
 実はアルバトロスはもともとアートフィルムを配給するマイナー・レーベルのひとつであった。らしい。多分。
 ところが、1994年にレンタルビデオに参入。
 最初にリリースしたのが、これだ。
 「八仙飯店之人肉饅頭」(1993)
 一家皆殺しの犯人が人肉で肉まんを作り客に食べさせるというあんまりな猟奇映画である。
 あまりに残酷な描写が多かったため、日本では映倫を通過できず、劇場公開できなかったという問題作だ。
デリカテッセン <デジタルニューマスター版> [DVD]
 どうしたんだ、アルバトロス。
 突然の方針変更である。
 たとえて言うなら、西野カナがいきなり河内音頭をリリースするようなもんだ。もしくは、北川景子が森三中に入るようなもんだ。
 あるいは、菊池桃子がロックに転向して「ラ・ムー」のボーカリストになるようなもんだ。って、君ら、知らんよな。
 とにかく、その後アルバトロスは猟奇・鬼畜映画をもっぱら扱うようになった。
 そんなときにフランスで作られた映画が「アメリ」であった。まだ日本では誰も内容を知らない。
パラノーマル・エンティティ [DVD]
 ただ、監督がジャン=ピエール・ジュネということは判っていた。「デリカテッセン」(1991)を撮った人だ。「デリカテッセン」もやっぱり人肉を売っていた肉屋の物語である。「アメリ」とやらも同じような話かもしれない。
 メジャーの配給会社はヒットしないと踏んで、こぞって手を引いた。
 ところが、アルバトロスはこう考えた。
 「人肉なら任せてください」
 ほかに競合する配給会社がないもんで、アルバトロスはあっさり配給権を手に入れる。
 ところが蓋を開けてみると、本国フランスでは史上最大のヒット作となり、日本でも熱狂的なファンがついた。
 結果としてアルバトロス配給作としても空前絶後のメジャー作品になったのであった。
パラノーマル・アクティビティ [DVD]
 まったく世の中はわからない。
 これだけヒットすると、もう一度アート系に路線変更して「柳の下のドジョウ」を狙うのが世の常である。
 同じような系統の映画を探してきて、日本に紹介する。
 普通の会社ならそう考えるだろう。
 だが、アルバトロスはそうしなかった。
 いや、実は柳の下のドジョウは狙ったのだが、なんかずれていた。
 アルバトロスはこういう行動に出たのだ。
 「『メアリ』という映画があれば配給しようとして探した」
 駄洒落じゃないか。
 そういう二番煎じは、たいてい後手に回った配給会社がやるもんだが、さすが「キル・ブル」「メン・イン・バカ」の会社だけのことはある。自分でやっちゃおうとしたのだ。
 結局「メアリ」という映画は見つからなかったようで、配給されることはなかった。

宣伝する気はあるのか
シン・シティ [DVD]
 アルバトロスの公式サイトには、自社でリリースしたDVDの情報が掲載されている。
 ちゃんとデータベースになっていて、大量の映画が何ページにも渡って紹介されている。
 だが、これがちょっと変なのだ。
 たとえば、1ページ目にある「パラノーマル・エンティティ」(2009)という、もういきなり胡散臭い題名の映画にはこういう宣伝文句が付けられている。
 「世界を震撼させた超話題作『パラノーマル・アクティビティ』に先駆けてリリース!!」
ザ・スピリット 特別版 [DVD]
 よく読むと、いやよく読まなくても「パラノーマル・アクティビティ」(2007)と一切関係ないことが判る。
 かつて私は和歌山の旅館に泊まった際に、「紀ノ国玉三郎」という、「坂東玉三郎」に似ても似つかない芸人の公演を見せられた、ちっとも嬉しくない思い出があるが、それを思い出さずにはいられない。
 「ガン&スピリット」(2009)という映画にはこう書かれている。
 「『シンシティ』『ザ・スピリット』のスタイリッシュな世界観が再び! 新進気鋭の監督が放つ、超映像アクション登場!!」
 これも、その言葉通り「シン・シティ」(2004)、「ザ・スピリット」(2008)、と世界観は似ているかもしらんが、まったく無縁な映画である。
ストーン・カウンシル [DVD]
 ページを進めていくと、古い年代になっていく。
 すると、どうだ。おそらくデータを準備するのが面倒くさかったのか、宣伝文句がどんどん適当になっていくではないか。

 『グリード』(2006) → 襲いくる破滅
 『ストーン・カウンシル』(2005) → 闇が目覚める
 『赤ちゃんの逆襲』(2003) → 生後3ヶ月、なめんなよ!
 『パラダイスウィルス』(2003) → 南国全滅
 『ラストUボート』(1993) → 生き残れ

赤ちゃんの逆襲 [DVD]
 「生き残れ」とかいう前に、お前もっとがんばれ。
 ページをどんどん進めて、最後のページにたどり着く。新しい順に並んでいるので、もっとも古いページということになる。
 そのいちばん端っこにあるのは、これだ。

 『テスト』 → テスト

 DVD写真も「×」でリンク切れになっている。
 何だろうと思ったがすぐ判った。
 それって、システムを作ったときの試し書きじゃないか。ちゃんと消しとけよ。
 アルバトロス、実にいい加減な会社である。

名作だってある
奇人たちの晩餐会 リマスター版 [DVD]
 そんなお茶目なアルバトロスであるが、いい作品だってたくさん取り扱っている。
 「奇人たちの晩餐会」(1988)
 日本で言うと三谷幸喜ばりの密室コメディである。三谷幸喜作品が好きな人なら絶対楽しめる。
 「カティンの森」(2007)
 「地下水道」(1957)、「灰とダイヤモンド」(1957)で有名なポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダの最新作。現役映画監督としてはおそらく最高齢の80歳にしての作品である。
善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]
 「善き人のためのソナタ」(2006)
 アカデミー賞外国語映画賞をはじめ世界各国の映画賞を総舐めにしたドイツの秀作。
 「大統領の理髪師」(2004)
 暗黒時代の韓国を舞台にした名作である。

 このように予測不可能なラインナップを打ち出してくるから、アルバトロスからは目が離せない。
大統領の理髪師 [DVD]
 普段ギンギンの曲ばかり演っているヘヴィメタル・バンドなのに、アルバムに1曲だけものすごくいいバラードが入っているような配給会社、それがアルバトロス・フィルムである。って、わかりにくい例えだよな。我ながら。
 ちなみに、Albatrossというのは英語で、「信天翁(アホウドリ)」のことだ。名は体を表している、のか。
 それでは、今回はこの辺で。
 またお逢いしましょう。

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