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映画編集長のおススメ映画コラム
リメイクあれこれ
リメイクばやり
NINE ナイン (ロブ・マーシャル 監督) [DVD]
 よく「最近のハリウッド映画はリメイクや続篇ばかりだ。映画業界はもうネタ切れだ」なんて言い方がされる。
 だが、リメイクや続篇というのは何も最近に限った話ではなく、昔からあったものだ。
 古い例ではオルコットの小説「若草物語」。もっとも古い映画化はサイレント時代の1917年だが、翌1918年にも映画化されている。その後合計9回、テレビドラマを含めると実に20回ほど製作されているので、映画の歴史から考えると平均ほぼ5年に1回のペースでリメイクされているわけだ。
8 1/2 普及版 [DVD]
 もっとも、これはあまりに有名な小説の映画化なので、厳密な意味でのリメイクというのとはちと違うかもしれない。
 大作として有名な「十戒」(1956)や「ベン・ハー」(1959)はともにサイレント時代にも作られており、映画が音声やカラーを手に入れてからリメイクされたものである。「十戒」はオリジナルの「十誡」(1923)ともども同じセシル・B・デミルが監督した。監督みずからがリメイクするのを「セルフ・リメイク」と呼び、サスペンスの巨匠ヒッチコックにも「知りすぎていた男」(1955)(「暗殺者の家」(1934)のリメイク)がある。
 日本の映画監督には結構セルフ・リメイクが多くて、たとえば木下恵介の「喜びも悲しみも幾歳月」(1957)と「新・喜びも悲しみも幾歳月」(1986)。「新」とついているが続篇ではなくリメイクである。
犬神家の一族(2006年版) [DVD]
 稲垣浩には坂東妻三郎が主演した「無法松の一生」(1943)と三船敏郎の「無法松の一生」(1958)があるし、小津安二郎には「浮草物語」(1934)とそのリメイク「浮草」(1959)がある。
 市川崑などは、「ビルマの竪琴」を1956年1985年に、「犬神家の一族」を1976年2006年にと、2作品もセルフ・リメイクしている。
 今挙げた作品のオリジナル側はほとんどモノクロ作品であり、リメイクはカラーである。
 セルフ・リメイクは、監督自身の思い入れの強い作品を鮮やかな色彩で復活させたいという気持ちからなされるものなのだろう。

時代とともに
絹の靴下 特別版 [DVD]
 日本では今年の春先に公開された「NINE 」(2009)はフェリーニの「8 1/2(はっかにぶんのいち)」(1963)のミュージカル・リメイクだった。
 ミュージカルとしてリメイクするというのはアメリカ映画では昔から結構多くあって、「クール・ビューティ」グレタ・ガルボがはじめて笑ったと当時話題になった「ニノチカ」(1939)のミュージカル・リメイクが「絹の靴下」(1957)。こちらも同じく「クール・ビューティ」であるシド・チャリッシが主演している。「フィラデルフィア物語」(1940)も「上流社会」(1956)としてリメイクされた。
ヘアスプレー [DVD]
 「ヘアスプレー」(2007)は、鬼才ジョン・ウォーターズの「ヘアスプレー」(1988)のミュージカル・リメイク。オリジナルはミュージカルではないが、もともとダンスを扱った映画なのでダンス・シーンが多くて楽しめる。
 メル・ブルックスのコメディ「プロデューサーズ」(1968)も2005年にミュージカル映画化されたし、B級映画の巨匠(というのも変だが)ロジャー・コーマンの「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」(1960)は1986年にミュージカル映画化された。これらはどれもこれも私の大好きな作品だ。
 先ほど書いた「ニノチカ」の監督エルンスト・ルビッチはコメディ映画の神様みたいな人で、同じくこの人に「桃色(ピンク)の店」(1940)というコメディがある。現実の世界で反目しあっている男女が、お互いその相手と気づかずに文通で愛を深め合っていく、というラブコメの手本みたいな作品だ。これがオリジナルの9年後にミュージカル映画化された。
プロデューサーズ コレクターズ・エディション [DVD]
 「オズの魔法使」(1939)で知られるジュディ・ガーランドが主演した「In The Good Old Summertime」(1949)がそうだ。残念ながら日本未公開。ジュディ・ガーランドは活躍期がちょうど第二次世界大戦前後なので、日本で公開されなかった映画がかなりあって、これもそのひとつだ。もっとも最近はアメリカのサイトからインターネット販売でこういった映画のDVDも購入できるので嬉しい限り。
 「桃色の店」の舞台は雑貨屋だが、こちらの作品では楽器屋の設定になっている。ミュージカルだから、歌を歌いやすい状況にしているのだ。
 さらにそこから半世紀近く経って、再度「桃色の店」はリメイクされた。
ユー・ガット・メール [DVD]
 メグ・ライアンとトム・ハンクスが主演した「ユー・ガット・メール」(1998)がそうだ。
 面白いのは、この映画では「文通」が「インターネットでのメール」に置き換えられていること。正確にはインターネットではなくAOLの「パソコン通信」だが。
 「文通」というのがあまりに古風なので時代に合わせてアレンジされたわけだが、皮肉なことに21世紀の現代、「パソコン通信」がなくなってしまった。だから、今観ると逆に古めかしく感じてしまう。「ユー・ガット・メール」は現代風にしようとするあまり、「桃色の店」や「In The Good Old Summertime」が持っている普遍性を欠いてしまったのだ。いや、でも、いい映画ではありますよ。

英語でリメイク
ヘブンズ・ドア スタンダード・エディション [DVD]
 アメリカでは母国語以外の映画を上映する際、字幕をつけることをほとんどしない。日本でも最近増えてきたが、「吹き替え」で上映するのが主流だ。アメリカのすごいところはそれに飽き足らず、「自分とこで英語でリメイクすればいいじゃん」などと作り直してしまうことだ。
 海外のヒット作を自国の設定にアレンジしてリメイクするなんてこと、日本ではほぼありえない。
 ひとつだけ思いついた。長瀬智也が主演した「ヘブンズ・ドア 」(2009)がドイツ映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(1997)のリメイクである。余命いくばくもない病人二人が自動車を盗んで海を目指すというバディ・ムービーで、オリジナルはかなりコミカルだったのに比べ、日本リメイクは結構シリアスな映画になっていた。
ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア [DVD]
 どちらもいい作品なんだが、「海を目指す」という作品の基軸が日本版では弱いのが残念だった。まわり中海だらけの日本と、海がない国ドイツでは「海を見たことがない」「海が見たい」という言葉の重みが全然違うのだから仕方がないのだが。
 ちょっとそれたので話を戻そう。
 海外作品のハリウッド・リメイクについてだ。
 日本映画もたくさんリメイクされている。
 特に多いのはさすがといえばさすがだが、黒澤明作品である。「七人の侍」(1954)が「荒野の七人」(1960)に、「用心棒」(1961)が「荒野の用心棒」(1964)に、「羅生門」(1950)が「暴行」(1963)にリメイクされた。ちなみに、「荒野の用心棒」は黒澤に無断で作ったので訴訟に発展した。結果は黒澤側の勝訴。そりゃそうだな。
Shall We Dance ?(初回限定版) [DVD]
 あと、リメイクではないが、「スター・ウォーズ」(1977)には「隠し砦の三悪人」(1958)の大きな影響が見られる。あ、そういえばこれはこれで、長澤まさみの「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」(2008)としてリメイクされたっけ。
 黒澤だけではない。
 「GODZILLA ゴジラ」(1998)、「シャル・ウィ・ダンス?」(2004)、「HACHI 約束の犬」(2009)、「ザ・リング」(2002)、「ワン・ミス・コール」(2008)(「着信アリ」(2003)のリメイク)など枚挙に暇がない。
猟奇的な彼女 [DVD]
 お隣韓国の映画もいくつかリメイクされている。
 チョン・ジヒョン主演の「猟奇的な彼女」(2001)。ラストでびっくりして納得して感動するという名作だ。リメイクは「猟奇的な彼女 in NY」(2008)。残念ながら本国アメリカでは劇場公開されずDVDスルーになったようだ。こちらの主演は「24」のキムことエリシャ・カスバートだ。
 韓流ホラー「箪笥」(2003)から、「ゲスト」(2009)。これはアメリカでは劇場公開されたが日本ではDVDスルー。私のお気に入りの女優さん、エリザベス・バンクスが出ている作品だ。この映画、ラストのどんでん返しになるまで「箪笥」のリメイクと気づかなかった。それほどうまくアレンジされていたのだ。というか、私が迂闊すぎるのかもしれないけれど。
イルマーレ [DVD]
 やはりチョン・ジヒョン主演の「イルマーレ」(2000)は、キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロックの「スピード」コンビで「イルマーレ」(2006)になった。ラストが大幅に変更されていて、どちらがいいかは好みによる話だが、私はリメイク版のほうがよかった。パラドックス無視のアメリカらしい大技を使ったということも含めて。何のことを書いているかはネタバレになるから説明しません。
 全体の雰囲気や映像の見事さは韓国オリジナル版に軍配があがる。
 劇中、郵便箱が重要なアイテムなのだが、これはアメリカ版のほうがよかった。というのも、アメリカの郵便箱は郵便物を入れるとフラグが立って届いたことが分かる仕掛けになっているのだが、これが視覚的に面白かったのだ。

フランス映画
アパートメント 【ベスト・ライブラリー 1500円:第2弾】 [DVD]
 フランス映画というと、わかったようなわかんないような、退屈なお話というイメージがあるかもしれないが、フランス映画の得意ジャンルにサスペンスがある。サスペンス映画の巨匠アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの「恐怖の報酬」(1952)、「悪魔のような女」(1955)はハリウッドリメイクされた。
 最近の出色の映画は「アパートメント」(1996)。同名の映画はいっぱいあるから間違えないようにしてほしいのだが、これは異色の恋愛サスペンス。突然主人公マックスの前から姿を消した恋人のリザ。2年ぶりに居場所を突き止めたマックスはリザのアパートを訪ねる。ところが出てきたのはまったく知らない女。しかし、自分はリザだと主張する。映画は過去と現在をいききしつつ、リザと名乗る女は何者なのか、この2年に何があったのかを解きほぐしていく。ラストまでわずかな揺るぎもない完璧な映画だ。
ホワイト・ライズ [DVD]
 これのリメイクが、ジョシュ・ハートネット主演の「ホワイト・ライズ」(2004)。まだどちらも観ていないという人は絶対に「アパートメント」を先に観るべし。というのも、ハリウッド・リメイクの「ホワイト・ライズ」は分かりやすくアレンジされすぎているので、オリジナルに比べると物語がほぐれていくカタルシスが少ないのだ。
 ただ、さすがアメリカ映画と思うシーンもある。劇中、靴のサイズが物語の鍵になるのだが、オリジナルで「37」というサイズがアメリカ版では「8 1/2」になっている。これは単位がヨーロッパとアメリカで違うからなのだが、リメイク版では、「8 1/2? フェリーニと一緒だな。あ、フェリーニの靴のサイズと同じって意味じゃなくって、ほら、フェリーニの映画にあったろ」というようなセリフがあり、本筋には関係ないのだが面白い。面白いだけでなく、実は靴のサイズは物語の伏線なので、ここはちゃんと数字を観客に印象付ける働きもしているのだ。こういった呼吸はやっぱりハリウッド映画がうまいなあと感じるところ。

完璧なリメイク
REC/レック スペシャル・エディション [DVD]
 完璧なリメイクというのも変な言い回しだが、そうとしか呼べない不思議な作品が2つほどある。
 ひとつはスペイン映画「●REC/レック」(2007)のハリウッド・リメイク「REC:レック/ザ・クアランティン」(2008)だ。住民が次々とゾンビ化するアパートにたまたま居合わせてしまったテレビ局の取材クルーのカメラを通じたPOV(一人称主観映像)ものなのだが、スペイン版とハリウッド版はまったくといっていいほど違いがない。シナリオもセットもカメラワークも寸分違わぬのだ。
 違いはスペイン語か英語かという言葉だけ。オリジナルのスペイン版はとてもよく出来ているのだが、だからこそリメイクする際に付け加えなければならないものも、削らなければならないものも何もなかったのだろう。
REC[レック:ザ・クアランティン] [DVD]
 そこまで一緒ならわざわざリメイクしなくても、と思ってしまう。オリジナルを吹き替えで上映すりゃいいじゃん。
 我々日本人が観るならどちらにしても字幕で鑑賞することになるので、どちらを見ても同じだ。私としてはオリジナルのスペイン版をお勧めする。こちらのほうが主演女優が可愛いからである。
 もうひとつがオーストリア映画の「ファニーゲーム」(1997)とそのリメイクの「ファニーゲーム U.S.A.」(2007)。これも言語の違い以外は100パーセント同じ。それどころかどちらもおなじミヒャエル・ハネケが監督をしている。ハリウッドに招聘されてセルフ・リメイクしたのだ。
ファニーゲーム [DVD]
 何と言うか、アメリカという国は徹底的だ。そこまでして英語で映画を作りたいし、観たい国なのである。
 ちなみにこの映画は、「人を不快にさせる映画ランキング」を作ったら確実に上位に入選する、厭なストーリーだ。
 ハリウッド版はナオミ・ワッツにティム・ロスという有名どころを使っているのだが、こういう映画は有名な人を使うと効果が薄れる。知ってる俳優が出ていることに安心感を感じるし、フィクションだと意識しやすくなるからだ。
 だから、とことん厭な気持ちになりたい人にはオリジナル版をお勧めする。見たことのない俳優さんが出ているので、そりゃもうリアルで後味がわるい悪い。
 もちろん、ナオミ・ワッツのファンならハリウッド版を観るのがよろしい。
 それでは、今回はこの辺で。
 またお逢いしましょう。

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