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ふみコミュ映画編集長による映画情報コラムだよ♪
映画編集長のおススメ映画コラム
落語みたいな映画あれこれ
喜六登場
タイタンの戦い [DVD]
 「ご隠居、いてまっか」
 「おお、喜六やないか。まあ、お上がり」
 「へえ。で、陽気に上がりましょか、陰気に上がりましょか」
 「どっちゃでも、ええがな。早よ、上がり」
 「ほな失礼して」
 「何で手を頭の上でひらひら振ってるねん」
 「陽気に踊りながら上がってます」
 「ややこしい奴やな。で、今日は何や」
 「へえ。実はご隠居に映画のことをお訊きしようかと思いまして」
 「映画のどんなことや」
 「落語と映画の関連につきまして」
ハリーの災難 [DVD]
 「そんなもん、お前。この連載の前回分『落語映画あれこれ』を読んだらええがな」
 「いやいや。読んだんですけど、それでご隠居に訊きとうなって」
 「何じゃ」
 「落語のストーリーとよく似た映画っちうのんはありますやろか」
 「せやから、前回分に落語の映画化とかが書いてあったやろ」
 「そうですねんけど、わいが訊きたいんは映画化やのうて、なんちうかたまたま偶然落語みたいな話になってるような映画がないかっちうことですねん」
 「なるほどなあ。おもろいところに目ェつけたな」
 「いや、目ェは生まれてこのかた別のところに付け替えたことはありまへん」
 「何を言うてんねん。『タイタンの戦い』(1981)のゴーゴンやあるまいし」

ブラックユーモア
I am Sam : アイ・アム・サム [DVD]
 「へへへ。で、ご隠居。話を戻しますと」
 「そうやな。それならヒッチコック監督の『ハリーの災難』(1955)ちうのがある」
 「どんな話ですか」
 「アメリカはバーモント州の田園にハリーさんちう人の死体が横たわってる」
 「ふむふむ」
 「それを見つけた人がみな『自分が殺したんや』思て、埋めて隠してみたり、また掘り返してみたり、大騒ぎっちう話や」
クレイマー、クレイマー コレクターズ・エディション [DVD]
 「なるほど。落語の『算段の平兵衛』とそっくりですな。あれも、自分が殺したと思い込んだ人が、死体をあっちゃこっちゃに押し付けあう」
 「そうそう。罰当たりなブラックユーモアはどこにでもあるもんじゃな」
 「ヒッチコック監督は落語を知ってたんでっしゃろか」
 「偶然やろな。死体をもてあそぶっちう点では『らくだ』にも似てる」
 「あの、死体にカンカンノウを踊らせる」
 「それから邦題の『ハリーの災難』は原題"The Trouble With Harry"の直訳ではあるけれど、落語にも『猫の災難』『犬の災難』ちうのがあるから、訳者がそれを意識していた可能性はあるわな」

人情噺
ペーパー・ムーン [DVD]
 「ほかにはどんなんがありますか」
 「『子別れ・下(子は鎹)』みたいなやつは洋邦問わずあるな。別れた夫婦の子供をめぐる話な」
 「あ、それなら知ってま。『I am Sam アイ・アム・サム』(2001)がそうでしたな」
 「ちょっと古いが『クレイマー、クレイマー』(1979)いうのもあった。アメリカ映画では70年代以降、離婚で片親しかいないという設定が増えてきたわけやけど、古典落語ではすでにそういう核家族が大昔から描かれてたんやな」
 「時代の先取りでんなあ」
あなただけ今晩は [DVD]
 「まあ、あんまり誇れる先取りでもないが」
 「親子の話なら『ペーパー・ムーン』(1973)がありましたな」
 「うん、あれは詐欺の話やから落語でいうなら『壷算』とか『時うどん(時そば)』か」
 「こまっしゃくれた子供が出てくるっちうところは『雛鍔』や『真田小僧』にも通じる」
 「そやな。ほかには、ひとりの女性に惚れ込んだ一途な男の話というのも落語にはあるな」
 「『幾世餅』や『紺屋高尾』ですな」
 「そうそう。映画では『あなただけ今晩は』(1963)がその手の話や」
 「はんたいに、何人もの男を手玉にとる女の話が『三枚起請』ですけどな」
クヒオ大佐 [DVD]
 「あるぞ。男女が逆やが、『クヒオ大佐』(2009)がまさにそういう話や。最後に騙したみんなから詰め寄られるところなんかもそっくりや」
 「いろいろあるもんですな。人情噺とか世話物なんかでは、死のうとしている人を助けて……ちうのがありますな。『文七元結』とか『唐茄子屋政談』とか」
 「どっちも橋の上から身投げしようとしてるわけやが、面白いもんで洋画でもやっぱり橋の上から身投げするんが定番のようじゃ。『素晴らしき哉、人生!』(1946)にまさにそういう場面がある。最近では、『ハイスクール・ミュージカル』(2006)でブレイクしたザック・エフロンが主演した『セブンティーン・アゲイン』(2009)にもある。これは人生をやり直す映画やから、『素晴らしき哉、人生!』を意識しとるんやろうね」
 「人情っちうのは世界中どこいっても同じですねんなあ」

目黒の休日
素晴らしき哉、人生〈特別版〉 [DVD]
 「『メン・イン・ブラック』(1997)に似たやつもあるで」
 「えっ。宇宙人出てくるやつでっしゃろ。落語にも宇宙人出てきますんか」
 「そうではないが、あの映画で最後に宇宙人やっつけるシーン覚えてるか」
 「へえ。宇宙人に喰われてしまうけど、腹の中でミサイルや何かをぶっぱなす」
 「そうそう。同じようにな、『夏の医者』という噺では、大蛇に呑まれた医者が腹の中で暴れたり下剤をぶちまけたりして脱出する」
 「そういえば『ピノキオ』(1940)でも鯨の腹の中に閉じ込められてましたな」
 「西洋では、旧約聖書の『ヨブ記』に、大きな魚に呑み込まれる話があるから、それが原典やろうな。日本ではそういう話はあんまり聞かんが、『夏の医者』どちらかというとヤマタノオロチとか巨大なムカデとか化物退治のほうから来てるのかもしらんな」
ハイスクール・ミュージカル [DVD]
 「なるほど」
 「喜六、お前は『目黒のさんま』は知ってるか」
 「知ってますがな。お忍びで町へ出た殿様。たまたま目黒で食べたさんまがまことにおいしかった。城へ戻って『さんまを喰わせろ』とおっしゃるが家来たちは『そんな下々の食べるようなもの』と取り合ってくれまへん。『いいから出せ』とおっしゃるので家来たちは仕方なく準備する。ところが、小骨の多い魚ゆえ殿様の咽喉にでも刺さったら一大事っちうんで、身をばらばらにほぐして骨も全部とってしまう。殿様の前に出されたときには、ばらばらのぱさぱさ、おまけに冷え切ってちっとも美味くない。殿様、嘆いて『さんまは目黒に限る』がサゲですな」
セブンティーン・アゲイン 特別版 [DVD]
 「そうそう。目黒には海がないんじゃが、殿様は目黒で食べたもんで、目黒で取れたさんまやと誤解してはった、ちうことやな」
 「落語のサゲを解説するほど無粋なことはおまへんなあ」
 「うるさい。わかっとるけど、ここは話の流れ上仕方ないのじゃ。喜六、お前この『目黒のさんま』とそっくりな洋画を知ってるか」
 「はあ。えーと。えーと。西洋には殿様はおらんしなあ」
 「わからんか。『ローマの休日』(1953)じゃ」
 「ええっ。どこが似てますねん。お姫様と新聞記者のロマンスですやん」
 「そっくりやろ」
ローマの休日 製作50周年記念 デジタル・ニューマスター版 [DVD]
 「えええー」
 「よく聞けよ。お忍びで町へ出たお姫様。たまたまローマで知り合ったアメリカ人青年と恋に落ちた。翌日のマスコミ謁見で、どの都市がいちばん気に入ったかと訊かれたお姫様いわく、『町はローマに限る』。これでサゲや」
 「サゲ、て」
 「題名のつくりも一緒や。『目黒のさんま』『ローマの休日』。どや」
 「グレゴリー・ペックもさんまも一緒くたやな」
 「お前ら、お姫様が『ローマ』言うたら感動するくせに、殿様が『目黒』言うたら笑うんか」
 「言うてる意味わからんなあ。それでは今回はこの辺で。またお逢いしましょう」
 「こら、勝手に終わらせるな。しゃべらせろ。まだ言い残したことが。言い残したこ」
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