時間が無くても手軽に読めちゃう✨乙一(おついち)の短編小説5作品を紹介!

エンタメレポート

本は読みたいけど、忙しくて時間が無い!長い本は飽きてしまって完読できない!それなら、短編小説がオススメ♪今回は“切なさの達人”乙一さんの作品5つを紹介します。

榎木イマ 榎木イマ 2018年4月15日

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複数の顔を持つ?小説家・乙一

 

乙一さんとは…?

1996年 『夏と花火と私の死体』で第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞し、デビュー。
2003年 『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。

 

乙一さんがデビューしたのは、まだ17歳のときです✨
16歳のときライトノベルを読み始め、それが出版業界で“子供の読む様な低俗なもの”と位置づけられていることを知った乙一さん。

その後、部屋にあったワープロで何気なく小説を書き始めたと、本のあとがきで書かれています。

 

そうそう。
乙一さんと言えば、あとがきが面白いことでも有名なんです!
私が一番好きなのは、文庫版『GOTH』のあとがき。
本格ミステリ大賞を受賞したときのドタバタエピソードが書き綴られていて、とっても面白いです!

そして、乙一さんは山白朝子(やましろあさこ)中田永一(なかたえいいち)という別名義でも小説を執筆しています。
山白朝子さんはホラー系、『くちびるに歌を』が代表作の中田永一さんは青春もの、という風にそれぞれジャンルも異なります!
また、本名の安達寛高(あだちひろたか)名義で、自主映画の制作もしています。

だんだん興味が湧いてきましたか?

今回は、複数の彼の中から“乙一”にスポットを当てて作品を紹介します!

ZOO 1・2

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『SO-far そ・ふぁー』ZOO 1より

☁あらすじ☁
ある日、少年のお父さんとお母さんはお互いの存在が見えず、声も聞こえなくなってしまう。どちらも見える少年が間に入るが、その彼も次第に両親の片方ずつしか見えなくなっていき…。

「どちらかの世界を選ばなくちゃいけない」と考える幼い少年に心が苦しくなります。
家族みんなでソファーに仲良く座る。
そんな何気ない時間を大切にしたいと思える作品です。

 

『陽だまりの詩』ZOO 1より

☁あらすじ☁
病原菌に侵され余命2ヶ月の男を埋葬するためだけに生み出された、ロボットの女の子の物語。彼女は“死”の本当の意味を学んだ時、一体何を思うのか。

 

タイトルは『陽だまりの詩』ですが内容はその裏の影の部分も描いていて、愛することや優しさ、孤独や喪失感が入り混じっています。
好きな人を埋葬することだけが生きる目的で、自分のモーターが止まるその時まで孤独と悲しみに耐えなければならないというロボットの運命がとても切ないです。

 

『血液を探せ!』ZOO 2より

☁あらすじ☁
朝目が覚めると、男は包丁で刺されて血まみれになっていた。男は数年前の事故をきっかけに痛みを感じなくなっていたため、怪我に気づかず出血多量になるのを恐れて、常に輸血用の血液を持ち運んでいた。が、無い!訪れていた別荘の中、家族総出の捜索が始まる。

 

まだなんとか生きている男の前でみんなで遺産の話をしだしたりと、腹黒さ全開
医者がかなりの老人で、そのボケっぷりも最高!
テンポが良くて、漫才みたいで面白いです。
物語は血液の行方を探すことが中心となっていますが、最後に明かされる、男を刺した意外な犯人にも注目です!

失はれる物語

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『失はれる物語』

☁あらすじ☁
交通事故により全身不随、五感の全てを失った一人の男。唯一感覚が残った右腕を鍵盤に見立て、ピアニストの妻が日々の想いを演奏で男に伝える。それでも一生続く暗闇はやがて夫婦を疲弊させ、最後に男が下した決断とは…

 

右腕に誰かが触れないと、自分以外の存在を感じることが出来ない。何も自分の想いを伝えることが出来ない。妻は自分さえいなければ、人生をやり直し幸せになれるかもしれない。だけど、自分で命を絶つことすら出来ない。

なんて辛いんでしょう…。

 

『しあわせは子猫のかたち』

☁あらすじ☁
1人きりになりたいと、実家を出た暗い性格の大学生。引っ越した家では、少し前に殺人事件が起こっていた。かつての住人の霊と、飼われていた子猫との奇妙な共同生活が始まる。

 

主人公の弱い部分、主人公とは正反対の明るい霊との生活、数年前の殺人事件の真相…すべてが絡みあって一つの物語になります。
霊の成仏と共に終わりを迎えてしまう、ちょっと儚い不思議な生活
本当に優しく暖かい作品です!

少ないページにギュッと詰まった切なさと儚さ、面白さ!

小説は、小説家さんが頭の中で作り出したストーリーが文字になったものです。
なので、言ってしまえば何でもありで、小説の中には現実ではありえないような出来事が起こるものもたくさんあります。

乙一さんの作品も、とても非日常的
だけど、私には“誰かの人生の一瞬を切り取ったもの”のように感じられます。
笑えるわけでも、怖いわけでも、涙するわけでもない…けど、引き込まれる
そんな乙一さんの世界観を是非体感してみてください!

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榎木イマ

榎木イマ

高校2年生

沖縄県

ピアノを弾いたり、演劇をしたりしています。記事を通して、新しい「好き」を見つけるお手伝いができればと思います!

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