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タイトルNO.11898
    みちゃむ 06/16(月) 00:26 IP:211.135.113.223 削除依頼

「夢に大きい小さいはない。
 夢を持つことは自分を持つということ。」

あなたは教えてくれた。
僕に「夢」というものを。

あなたは教えてくれた。
僕に「僕」というものを。

NO.1 みちゃむ 06/16(月) 00:31 IP:211.135.113.223 削除依頼

「あ、お菓子いる?」

「いらないです。」


塾の先輩。
いつも嫌というほど笑う先輩。
感情が無いと言えば嘘になる。
好きではなかった。
ただ、羨ましくくて。
こんなにも笑うあなたが羨ましくて。


NO.2 みちゃむ 06/16(月) 00:38 IP:211.135.113.223 削除依頼

「なんで俺ら、こんな仲がいいんかな。」

「そう思ってるのは先輩だけですよ。」


僕の隣の席に座ってるあなた。
ほっぺを膨らませて、すねている。
微笑ましい顔で僕はあなたを見る。
あなたはそれを見て更にすねた。


それでも互いに笑いあえる。
僕は好きだった。
この関係が、この距離が。
きっとあなたよりも大好きだった。

NO.3 みちゃむ 06/16(月) 00:43 IP:211.135.113.223 削除依頼

「俺が塾からいなくなったらどうする?」

「それはそれで楽になりますね。」


あなたは笑った。
僕も少しだけ笑う。
僕はすぐに目の前のテキストとにらめっこをする。
しかし、まったくわからない問題に悪戦苦闘していた。


「そんなのもわからんの?」

「その見下す言い方、大嫌いです。」


あなたはまた笑った。
ぼくもまた笑った。

NO.4 みちゃむ 06/17(火) 23:27 IP:211.135.113.223 削除依頼

「雨降ってますね。」

「俺、傘忘れた。」


どうしようかと、悩んでいる顔。
あなたが少しかわいく思えた自分に嫌気がさした。
そして、僕は傘をさし歩き出す。


「先輩、風邪ひいたら受験どうするんですか。」


僕は雨の中傘を閉じた。
はい、と傘をあなたに渡そうとした。
あなたは傘を受け取らなかった。

NO.5 みちゃむ 06/17(火) 23:36 IP:211.135.113.223 削除依頼

「じゃあ、一緒に濡れて帰ろか。」

「だめですよ、先輩!」


僕は先を行く先輩の後を追った。
追いついた僕はあなたの隣で同じペースで歩く。
もちろん、傘をささずに。

あなたの家についたころには全身が濡れていた。
何度もくしゃみをする僕を見て、あなたは笑う。
あなたもくしゃみをした。
僕も笑った。


NO.6 みちゃむ 06/23(月) 00:00 IP:211.135.113.223 削除依頼
「おくってたるよ。」

「大丈夫ですよ。」

そういったのに、あなたは自転車の鍵を開けた。

「はやく、後ろ乗り。」


あなたは自転車にまたがり言った。
僕は何も言わず、照れくさそうに後ろに乗った。
そして、あなたは自転車を漕ぎ出した。

NO.7 みちゃむ 06/29(日) 20:10 IP:211.135.114.36 削除依頼

「風邪引いても、明日塾休むなよ。」

「どうしてですか?」

先輩は自転車をこぎ進める。
僕の質問には、なんとなく、と理由をつけた。
僕は少し強めにあなたの背中を叩いた。
振り向かなかったが、笑っていることはわかった。

NO.8 みちゃむ 07/16(水) 02:31 IP:211.135.115.148 削除依頼

「じゃあ、風邪引いても明日来いよ。」

「いきますよ。先輩もきてくださいね。」


どうしよぉかなぁ〜、と僕の返事を曖昧にする。
僕はそのまま何も言わずに家に入ろうとした。


「待って。」


あなたは僕を引き止めた。
なんですか、と僕はちょっと冷たく対応した。


NO.9 れい. 07/16(水) 19:20 IP:211.134.190.242 削除依頼
     続きが気になります★、

     ねくすと希望(・∀・)!

NO.10 みちゃむ 07/17(木) 14:21 IP:211.135.115.148 削除依頼
>>9 れい様
ありがとうございます(^ω^)
がんばっていきます(^^)v

NO.11 みちゃむ 07/17(木) 14:25 IP:211.135.115.148 削除依頼

「あげる。」

「・・・なんですか、これ。」


あなたが渡してくれたのは、
ピンクと黒の市松模様のミサンガだった。


「ミサンガやけど。」

「わかってますよ、それぐらい。」


そういって僕は口を尖らせながら
家の中へと入っていった。
あなたの顔をみるのがなぜか照れくさかった。

NO.12 みちゃむ 07/17(木) 14:31 IP:211.135.115.148 削除依頼

風呂に入り、食事をし、いつも通りの夜。
布団に寝転びながら音楽を聴く。
ふと、思い出すのは――――・・・


『 あ げ る 』


あなたの声と、そのにこやかな表情を
思い出しながら、僕はとても後悔をしていた。


どうして素直に言えなかった?
たった一言を言えばいいのに。
素直に 『ありがとう』 と感謝できなかった?
自分に問いかけても答えは出てこなくて。

いつの間にか僕は目を瞑り、眠りについていた。


NO.13 みちゃむ 07/17(木) 14:39 IP:211.135.115.148 削除依頼

次の日、私は学校にいた。
朝から体がふらふらしていたため、
熱が出ていることはわかっていた。
それでも、とりあえずは学校に行かなければ、
そう思ったため僕は学校に行った。


「みーちゃん、大丈夫?」

「頭痛い・・・体だるい・・・。」


友達のススメで保健室に行くことになった。
いや、半強制的に連れて行かれた。

NO.14 みちゃむ 07/17(木) 14:42 IP:211.135.115.148 削除依頼

保健室には先生しかいなかった。
少しだけ安心した。


「顔色悪いなぁ、とりあえず熱測ろか。」

「熱、絶対ありますよ」


先生から体温計を受け取り脇に挟んだ。
計測が終わるまでの間は、
先生が僕に質問をしていく。

NO.15 みちゃむ 07/17(木) 14:46 IP:211.135.115.148 削除依頼

「昨日、何時に寝た?」

「12時前ぐらいですね。」


「朝ごはん食べた?」

「食欲無かったんで、一応ばなな食べました。」


「何でこんなんになったか、理由とかわかる?」

「あー・・・」


すぐに浮かんだ。
昨日雨にぬれて帰ったからだろう。
こんな真冬だ。
熱も出て当然だろ。



NO.16 みちゃむ 07/17(木) 14:49 IP:211.135.115.148 削除依頼

「昨日塾帰るときに、雨にぬれて帰ったんです。」

「そりゃあ、熱出るなぁ。」


先生がそういったとき、体温計の計測が終わった。
脇から抜き取り、画面をみる。

"37.9"


「36.8です。」


僕は嘘をついた。
ぜったいに帰らされることぐらい知っているからだ。

NO.17 みちゃむ 07/18(金) 15:18 IP:211.135.115.148 削除依頼

「確か平熱低かったやんな?」

「はい。」

「でも顔色悪いし、ベッドで寝とく?」


僕は頷き、何も言わずにベットへ行き横になった。
先生がぼくに毛布を掛ける。
ありがとうございます、とお礼をいった。
先生はニコリと笑い、ベットから離れていった。

NO.18 みちゃむ 07/18(金) 15:26 IP:211.135.115.148 削除依頼

何分たっただろうか・・・
目を覚ましたら体操服を着た男子生徒が
先生と話していた。

話の内容はよく覚えていないが、
たしか体育の授業でバスケをしていて
シュートを打とうとした瞬間にこけてしまい、
腕で体重を支えてしまいってグニッとなり、
腕が思いっきり腫れているらしい。


足音が聞こえる。
こっちに近づいてくる。

「病院行ってくるな。安静にしとくんやで。」

先生だった。
その隣には男子生徒。
知らない奴。
よかった。

そう思い、もう一度眠りについた。

NO.19 みちゃむ 07/18(金) 15:33 IP:211.135.115.148 削除依頼


声がする。

声が。

誰・・・?


目を覚ますと目の前にはあなたがいた。
心配そうな顔をしていた。


「起きてる?」

「寝てます。」


起きてることを確認し、あなたは笑い、
熱でてるの、と僕に尋ねた。
首を横に振ると、嘘やな、と疑った。


「顔、赤すぎ。熱あることぐらいわかるし。」

「・・・。」


僕は少しすねた。
布団にもぐり寝ようとした。

NO.20 みちゃむ 07/18(金) 15:37 IP:211.135.115.148 削除依頼

しかし、布団はあなたにとられた。
布団を床に置き、僕に体温計を見せる。


「俺も病人。熱出てるから、布団かして。」


"37.5"


体温計にはそう表示されていた。
・・・あなたは受験生だ。
僕は風邪をひいても別に大丈夫だけど
あなたには受験が迫ってる。



NO.21 みちゃむ 07/18(金) 15:43 IP:211.135.115.148 削除依頼


「・・・布団、使ってください。僕は大丈夫です。」


僕がそういうと、あなたは悲しそうな顔をした。
なんで、と僕に尋ねてきた。


「先輩、受験生ですよ?早く熱治さないと。」

「・・・。」

「だから早く横になってください。」


僕はベットから立ち上がり、先輩を横にさせた。
上から布団をかけ、僕はベットのそばに
イスを持ってきて、座った。

NO.22 みちゃむ 07/18(金) 15:49 IP:211.135.115.148 削除依頼

「寒くないん?」

「寒いですよ。それより、早く寝てください。」


そういうと、あなたはなにかボソッと呟いた。
・・・聞こえなかった。
そして僕のほうを向き笑いながら


「俺も寒い。湯たんぽ代わりになってや。」


僕の手をぎゅっと握った。

NO.23 みちゃむ 07/18(金) 15:56 IP:211.135.115.148 削除依頼

「冗談で言うの、やめてください。」

僕は手を振り切ろうとする。
でもこの手は離れなくて。

「冗談違う。まじ、布団の中、一緒におって。」


僕は布団の中に入った。
あなたのぬくもりが伝わってきた。

僕はあなたとは反対方向を向いて横になった。
あなたの顔を見れなかった。

NO.24 みちゃむ 07/22(火) 12:23 IP:211.135.115.84 削除依頼

「こっちむいて」

「・・・。」

「寝てるん?」

「寝てます。」


起きてるやん、と後ろから声がした。
あなたは少し笑ってた。
そんな気がした。
気がした・・・だけだったのか・・・


「こっちむいて。」


真剣な声。
それでも僕は、嫌だ、と子供の如く振舞う。
いや、子供だったんだ。

NO.25 みちゃむ 07/22(火) 12:28 IP:211.135.115.84 削除依頼

「もぉ・・・」

あなたは呆れたような声でボソッと呟いた。
あなたのこと傷つけちゃったのかな・・・。

僕の目からは泪。
泪は頬を伝った。


「なぁ。」

「・・・。」

「俺と一緒にいるの、辛い?」


NO.26 みちゃむ 07/22(火) 12:32 IP:211.135.115.84 削除依頼

僕は何も言わなかった。
・・・言えなかった。


「ごめんな。ほんま。」


"ぎゅっ"


背中から暖かさを感じた。
あなたは僕を抱きしめたんだ。
どうして?
彼女でもないのに。
彼氏でもないくせに。


僕の目からは泪。
泪は頬を伝った。

NO.27 みちゃむ 07/22(火) 12:39 IP:211.135.115.84 削除依頼
僕は体勢を変えた。
あなたのほうを向いた。


「先輩は・・・悪くない・・・謝る理由・・・わかんない・・・。」


枯れそうな声で、僕は言った。
ずっと泣いている僕に、あなたは笑顔を見せてくれた。
優しい笑顔だった。
僕は更に泣いた。


「泣くな。」


あなたは左手で僕の泪を拭き取った。
そして僕は左手首に目がいってしまった。

NO.28 みちゃむ 07/22(火) 20:51 IP:211.135.115.84 削除依頼


左手首には・・・無数の・・・傷跡・・・。


「先輩・・・手首・・・」

「あぁ、これは・・・」


あなたは説明してくれた。
この傷は、人を助けるために付けられた傷だと。
自分で切ったわけではないから心配しないで、と。


「無理しないで・・・下さい・・・。」


そういうと、あなたは笑って大丈夫と言った。
僕も笑った。


NO.29 みちゃむ 07/22(火) 20:59 IP:211.135.115.84 削除依頼


その後は沈黙の時が流れた。
それでも嫌な空気ではなく
ほのぼのとした、優しい空気だった。

僕はいつの間にか眠っていた。

目を覚ませば隣には誰もいなかった。
ただ、手紙が残されていた。

"あいらへ"

見慣れた先輩の字。
僕宛だ。
4つ折になっている紙を開いていく。

NO.30 みちゃむ 07/22(火) 21:05 IP:211.135.115.84 削除依頼


寝てるから起こさんように布団出たし わら

腕の傷の事、ほんま心配せんといてな
俺の為でも、相手の為でもあるからな

今日、ほんま、塾来てな。
むしろ、迎えにいくから、家おってな。


たくやより




NO.31 みちゃむ 07/22(火) 21:10 IP:211.135.115.84 削除依頼

読みきって、何故か僕は笑った。
あなたらしいや、そう思った。

ベットからでると、先生が戻ってきていた。

「まだしんどい?」

「ちょっとだけ。熱、計らしてください。」



"37.9"



「もうそろそろ学校おわるし、帰ろか。」

NO.32 みちゃむ 07/22(火) 23:28 IP:211.135.114.79 削除依頼

教室に戻り、かばんに筆箱・教科書を詰めた。
教室を出ようとすると、誰かが僕を引きとめた。

「みーちゃん、大丈夫?」

友達だった。
一番信頼できるこの友達は元気だけがとりえ。
そこがすきで、仲良くしてもらってる。
ただ・・・変なあだ名を付ける癖があるようで。


NO.33 みちゃむ 07/22(火) 23:31 IP:211.135.114.79 削除依頼

「大丈夫。熱下がったから。安心しーな。」

「よかったー」

よく笑う子だ。
・・・あなたとよく似ている子だ。
僕には笑う子に縁があるようで。


僕は教室を出た。
下駄箱に行って、靴を履き替え、
長い長い家路を辿る。



NO.34 みちゃむ 07/22(火) 23:34 IP:211.135.114.79 削除依頼

ふらふらと歩いていると

"チリンッ!チリンッ!"

自転車のベルの音が聞こえる。
僕宛にか?
音のほうに振り向くと

「早退したんか」

笑顔のあなたがいた。

「先輩も早退したんじゃないですか。」

何故か僕も笑えた。

NO.35 みちゃむ 07/26(土) 10:58 IP:211.135.112.127 削除依頼

「後ろのり。おくっていっちゃる。」

「・・・すみません、今日はお言葉に甘えます。」


自転車で2人乗り。
あなたの背中が、
こんなにも大きかったなんて知らなかった。

気づいたら頼れる存在だったんだ。
気づいたら大切な存在だったんだ。

気づいてなかった。
嫌、気づかなかった。

大切って事に。
大好きって事に。

NO.36 れい. 07/26(土) 15:15 IP:211.134.190.242 削除依頼
     また来ました!笑

     更新頑張ってください♯

NO.37 みちゃむ 07/27(日) 14:35 IP:118.14.61.32 削除依頼
れい様
2度もありがとうございます(^ω^)!
うれしすぎます(^O^)

更新がんばります
ゆっくりですが、楽しみにしてください(・ω・)★

NO.38 みちゃむ 07/27(日) 22:12 IP:118.14.61.32 削除依頼

「先輩」

「ん?」

僕はあなたを呼んだ。
あなたは返事してくれた。
なのに僕は何故か返事が出来なかった。
照れくさかったんだ。


「なに?はやく言って」


笑いながら僕にいったあなたは
自転車を漕ぎ進める。

NO.39 みちゃむ 07/27(日) 22:41 IP:118.14.61.32 削除依頼

「…彼女、いないんですか?」

「微妙。」

「曖昧な答えですね。」


そう言うと
確かに曖昧はあかんな、とあなたは笑った。

NO.40 みちゃむ 07/27(日) 22:46 IP:118.14.61.32 削除依頼

「彼女おらんよ。」

家の前につき、自転車のブレーキと同時に言った。
それまでのあいだは、ただただ無言だった。

「そうなんですか」

自転車を降りながら僕は言った。
荷物を背負い、家の入口まで歩く。

「まって。」


NO.41 みちゃむ 07/28(月) 20:48 IP:118.14.61.32 削除依頼
「塾行くやろ?」

「先輩がいくなら。」

「じゃあいこな。」


僕は小さくうなずいた。
塾まであと3時間以上ある。
僕は家に帰り、眠ることにした。


NO.42 みちゃむ 07/30(水) 23:09 IP:118.14.61.32 削除依頼
部屋に入り、ベットに倒れこむ。
あぁ…体が重い。
頭がふらふらし、めまいがする。
気づけば、こんな状態で1日過ごしていたのか。


そう思った矢先、ケータイが僕を呼んだ。
だれ?、そう思い画面を覗き込むと
「たくや先輩」と表示されていた。
メールと思っていたが、電話のようだ。


さすがに無視はできない。
僕は、通話ボタンを押した。



NO.43 みちゃむ 07/30(水) 23:14 IP:118.14.61.32 削除依頼

「もしもし。」


あなたのこえがする。
少し落ち着いた。


「なんですか?」


いつもの態度で返事をした。
受話器の向こうでは、笑い声が聞こえた。
それと同時に、車の走る音も。
…そとにいるんだ。


「6時50分に迎えに行くから。」

「大丈夫ですよ。」

「大丈夫じゃない。にけつすんぞ。」


そういって、あなたは電話を切った。
なんだか、いつもと違い強引だ。
…どうしたんだろうか。

NO.44 みちゃむ 07/30(水) 23:19 IP:118.14.61.32 削除依頼

「6時50分か・・・」


小さくつぶやく。
今は3時半。
せめて6時30分まで寝よう。
そしたら疲れが、体のだるさが
取れそうな気がするから。


僕は眠りについた。
真っ暗闇の中に僕はいた。
夢…これは…夢…のはず…。


地に足がつかない。
不思議な感覚に呑まれていった。
暗闇の中、一筋の光が見えた。
その光には、あなたがいた。

NO.45 みちゃむ 07/30(水) 23:22 IP:118.14.61.32 削除依頼
一筋の光の中のあなたは僕を見つめる。


「ごめんな。」


どうして、あやまるんですか。


「ほんと、ごめん。」


泣いてまで、謝らないで。
悲しくなるじゃないですか。
僕まで、泣いちゃうじゃないですか。



一筋の光はフッっとどこかへと消えた。
それと同時に、足場が崩れていく感覚。
助けて・・・落ちる・・・。


NO.46 みちゃむ 07/30(水) 23:25 IP:118.14.61.32 削除依頼
ドンッ


「ん・・・あ・・・れ・・・?」


僕はベットからおちた。
足場が崩れる感覚はきっとそれだった。


ふと気付くと、ケータイが鳴っている。
目覚ましをかけていたからだろう。
6時30分のようだ。


NO.47 みちゃむ 07/30(水) 23:28 IP:118.14.61.32 削除依頼
服を着替え、塾の準備をした。

気付けば、さっきよりも体が楽になっている。
体温計をわきにはむ。


「あんた、熱でもあるん?」


母が心配そうに、僕を見る。
大丈夫だと答えておいた。
体温計が鳴り、画面を見ると、


「37.2」


下がった。
そりゃ楽になる。

NO.48 みちゃむ 08/01(金) 00:15 IP:122.22.105.234 削除依頼
部屋に戻り、時間までごろごろする。


ヴー…


ケータイが震える。
電話がかかってきていた。
たくや先輩と表示された画面を見て、少し笑えた。
時間は6時45分。
待ち合わせ時間より、5分早い。


「もしもし」

「今、家の前。早く出てきてや。寒い。」


そういって、あなたは電話を切った。
なぜか少しむかついた僕は、
5分間家でごろごろし、50分ぴったりに出ることにした。

NO.49 みちゃむ 08/04(月) 12:30 IP:211.135.114.37 削除依頼
外に出ると、あなたは自転車にまたがり
ヘッドホンをかけ、音楽を聴いていた。
僕の姿に気づくと、不機嫌そうな顔をして


「おそい。」


そう一言呟いた。


「おそくない。」


僕は軽く言い返した。
あなたは笑った。

「後ろのりーや。」

自転車の後ろを指差し、僕を誘う。
その誘いにのろう。
ぼくは何も言わずに、あなたの自転車の後ろに座った。

NO.50 れい. 08/04(月) 14:36 IP:119.59.89.148 削除依頼
     50取りました!笑

     おめでとうございます(・ω・)

     ねくすと希望★゛

NO.51 みちゃむ 08/05(火) 23:19 IP:211.135.114.141 削除依頼
あら!笑
いつのまにw
50とられてた(^ω^`)笑


がんばりますね\(^o^)/

NO.52 みちゃむ 08/05(火) 23:23 IP:211.135.114.141 削除依頼
「なぁ」

自転車をこぎ進めたあなたは僕に話しかけた。
はい、と返事をした僕に対して

「将来、何になりたいん?」

と、疑問をぶつけた。
僕の将来何になりたい・・・
そういわれたら、僕にはなにもない。
黙り込んだ僕。

「じゃあ、ちょっとだけかえる。夢は何?」

「夢・・・です・・・か・・・」


NO.53 みちゃむ 08/05(火) 23:27 IP:211.135.114.141 削除依頼

夢・・・

「夢って言えるかわからないですけど」

「うん。」

「お母さんのために絵を描いてあげること・・・ですかね。」

あなたは驚いていた。
なぜ驚いたのか。
理由を聞くと、そんな感じがしなかったからと言った。


「んじゃ、先輩の夢はなんですか?」


NO.54 みちゃむ 08/06(水) 12:16 IP:211.135.114.141 削除依頼

「俺の夢は精神科の医師やな」

それを聞いて、僕は唖然とした。
"大きな夢"を持っていたんだ、と。
ただへらへら笑っているだけじゃなかったんだと。

「俺の腕のこの傷もな、医師になるための第1歩やねん。」

あなたは説明してくれた。

NO.55 みちゃむ 08/06(水) 15:44 IP:211.135.114.141 削除依頼

「たくさんのひとを、少しでも多くの子を、助けたい。」

そういったあなたの声は、ハキハキしていて
うれしそうに聞こえた。
僕は、少し悲しくなっていた。

「先輩は・・・すごいですね。」

「なにが?」


NO.56 みちゃむ 08/10(日) 00:22 IP:211.135.112.118 削除依頼
「先輩は・・・大きな夢を持ってるじゃないですか。」

「ん?」

僕の言葉を聞いて、あなたは首をかしげた。
どうしてそんなことがいえるのか、
きっとそうおもったからだろう。

「えーとな、あんまり、こぅ言うのは恥ずいんやけど・・・」



NO.57 みちゃむ 08/10(日) 00:25 IP:211.135.112.118 削除依頼
確かに俺の夢は大きいのかもしれん。

でもな、"おかあさんに絵を描いてあげる事"

それも1つの夢やろ?

それも1つの個性やねんやろ?

やからな

夢に大きい小さいはないねん。

夢を持つってことは自分を持つということやねんで。


NO.58 みちゃむ 08/10(日) 00:28 IP:211.135.112.118 削除依頼
あなたの言葉を聞いて僕は感激した。
そんな考え方があったのか、と。
夢を持っていない自分が少し恥ずかしかった。
だけど、すこしだけその言葉のおかげで
救われた気がしたんだ。


「ありがとうございます。」


僕はあなたに感謝した。
感謝の気持ちをいっぱい、ありがとうの言葉に託した。

NO.59 みちゃむ 08/17(日) 13:27 IP:211.135.113.116 削除依頼
塾に着くと、いつもの席が2つ空いていた。
その席は、いつも僕とあなたが座る席だ。
いつものように座って、いつものようにテキストを開いて・・・

でもなんだ?
この感じ。

目線はすべてあなたへと向かう。
あぁ・・・これが人を好きになったときの感覚か。
筆箱を出すのも、テキスト広げるのも
いつもと違う感覚になる。


NO.60 みちゃむ 08/17(日) 13:31 IP:211.135.113.116 削除依頼
「そんなガン見すんなって」

あなたは笑いながら僕に言った。
僕は照れくさそうに、そそくさと問題をやり始めた。

「(2x^2+3xy・・・」

ぶつぶつとあなたが呟く。
少しあなたのテキストを見た。
わけのわからない公式や図形がたくさん並んでいた。
それでもあなたは着実に問題を解いていく。

NO.61 れい. 08/17(日) 16:28 IP:211.134.190.70 削除依頼
     お久しぶりです★゛
     やっと《恋》に気づいたんですか.笑
     おめでとうございます!←
     あ、れいもすれ立てました\(^o^)/
     もし良かったら見てくださいね◆。
     
     ねくすと希望!
     お友達も希望!←

NO.62 みちゃむ 08/21(木) 08:56 IP:211.135.112.236 削除依頼
 To⇒れい様
おひさしぶりです(^ω^)!
パソコンが動かなくなって修理出してましたw笑

まじですか\(^o^)/
レスしにいきます☆
出来ればスレ名を教えていただければ・・・(^ω^`)笑

ネク希望ありです\(^o^)/
むしろこちらが友達になって欲しいです∩*^ω^*∩

NO.63 みちゃむ 08/21(木) 08:59 IP:211.135.112.236 削除依頼

あと2時間・・・

あと1時間・・・


時間が減っていくのが悲しくなる。
いつもならば、早く終わらないかと思っていた。
でも、今は違って。


出来るだけ長く、出来るだけ長く、あなたと一緒にいたい


NO.64 みちゃむ 08/21(木) 09:03 IP:211.135.112.236 削除依頼

でも現実は甘くなくて。
残り時間は5分を切っていた。

「んー・・・。」

「どうしたん?」

いつもなら解ける問題が解けない。
なぜか時計を見てからは集中できなくなっていた。
何度もこの手の問題は解いた。
2,3度ぐらい、あなたにも教えてもらった。

なのに、焦っているのか・・・解けない

NO.65 みちゃむ 08/21(木) 09:11 IP:211.135.112.236 削除依頼

「わからんの?」

僕は首を縦に振った。

「これな、三角形とかいっぱいありすぎてややこしいけどな・・・」


1から説明してくれた。
残り5分を全て使って、僕が理解するまで説明してくれた。


NO.66 れい. 08/21(木) 09:12 IP:211.134.190.70 削除依頼
     れいのすれはですね、
     《いちごみるく色》ですっ★%
     もしみちゃむさんが良ければ、
     遊びに来てくださいね(・∀・)
     
     ねくすと希望\(^o^)/

NO.67 みちゃむ 08/21(木) 09:18 IP:211.135.112.236 削除依頼
To⇒れい様

わかりまんた\(^o^)/
遊びに行きます(はあと←

ネクありです∩*^ω^*∩

NO.68 みちゃむ 08/21(木) 09:22 IP:211.135.112.236 削除依頼

「先輩って教えるの上手ですね」

僕はテキストをかばんにしまいながら言った。
あなたは照れながら、ありがとう、って言った。
ありがとうって言わないといけないのは、僕なのに。

「帰ろか」

あなたの言葉が悲しかった。
帰りたくなかった。

「そうですね」

強がった。
弱虫なのに、強虫じゃないくせに。


NO.69 みちゃむ 08/21(木) 09:36 IP:211.135.112.236 削除依頼

「早く後ろ乗り。」

「じゃあかごにカバン乗っけてください」


カバンを渡すと、かごに入れてくれた。
僕はそのあとなにも言わずに後ろに乗った。
自転車をこぎ進めると、寄りたいとこあるとあなたは言った。


「どこですか?」

「コンビニ」

NO.70 みちゃむ 08/22(金) 08:40 IP:211.135.112.236 削除依頼

「なにを買うんですか?」

あなたの隣を歩く。
少しデート気分に陥った。

「寒いやろ?肉まんおごったる」

こういう気遣いができるのに驚いた。
他にもノートや消しゴム等の文房具を買っていく。

「786円になります」

意外な出費だなと言いながら1000円札をだした。
少し笑ってしまった。
そんな僕を見て、あなたは少しうれしそうにした。

NO.71 みちゃむ 08/22(金) 08:43 IP:211.135.112.236 削除依頼

店を出ると、冬の寒さが体に凍みた。
あなたはコンビニ袋に手を入れて
ガサガサと何かを探してる。

「はい、あげる。」

コンビニ袋から肉まんを取り出し、僕に渡した。
僕は感謝の言葉を述べ、にくまんを食べた。

このコンビにはよく寄っていて
肉まんも、よく食べている。
でも今日はなんだか違う味がした気がする。
いつもよりもおいしい。
あなたが、隣にいるから?


NO.72 みちゃむ 08/22(金) 08:47 IP:211.135.112.236 削除依頼
「俺にもちょうだい」

「あげません」

いじわるしてみた。
あなたはほっぺを膨らます。
かわいくて、愛しくて。

「うそですよ」

そういいながらあなたの口元に肉まんを近づけた。
あなたは笑い、かじった。
おいしい、そう呟き、ありがとうといった。



NO.73 みちゃむ 08/24(日) 02:36 IP:211.135.112.236 削除依頼

「後ろのり。」


自転車にまたがり、僕に言う。
僕はうなずき、後ろに乗った。

ここから家まで10分。
10分でも、幸せ。


「先輩。」

「ん?」

「よんだだけです」


何子供みたいなこといってんのー、
とあなたは子供のように笑った。
それを見て僕も、笑った。


人生で、一番幸せな10分間だった。


NO.74 れい 08/25(月) 15:54 IP:211.134.190.70 削除依頼
     ちょっとした事情があって、
     すれ立て直しました(・ω・`)
     迷惑かけてすいません…

     これからも、もし良ければ
     よろしくお願いします\(^o^)/

NO.75 みちゃむ 09/02(火) 16:56 IP:211.135.114.204 削除依頼
家出中により更新できませんでした(´・ω・`)
今日も家出しに行きます\(^o^)/

れい様
お久しぶりです∩*^ω^*∩
立て直したやつも、見に来ますね(^ω^)

NO.76 みちゃむ 09/02(火) 16:59 IP:211.135.114.204 削除依頼
家の前に着き、幸せな10分間は幕を閉じた。
自転車から降りたくない。
もっと幸せでいたい。

でもそんなことは、言えなかった。

「・・・明日、塾行きますか?」

僕から聞いた。

「珍しいな。そっちから聞いてくるなんて。」

確かにそうだ。
僕から聞くのは初めてだ。

NO.77 みちゃむ 09/06(土) 23:59 IP:211.135.114.204 削除依頼
「いくで。だから・・・」

あなたは続けた。

「明日も、塾おいでな。待ってるから。」


僕は照れ笑いをし、当たり前ですよ、と答えた。
暗くて、よく見えなかったが
あなたの頬が、赤くなっている気がした。


NO.78 みちゃむ 09/07(日) 00:01 IP:211.135.114.204 削除依頼

「んじゃ、また、明日な。」

「はい。」

「絶対来いよ。」

「わかってますよ」


僕は、お辞儀をし、右手をヒラヒラと振った。
あなたも僕を真似るように、右手をヒラヒラと振った。



NO.79 みちゃむ 09/07(日) 00:05 IP:211.135.114.204 削除依頼


次の日の塾のことで頭がいっぱいの僕は、
引き出しからミサンガを取り出した。
それは、あなたが僕にくれたもの。

あなたの公立受験のときに付けよう。
合格祈願の変わりだ。

そう思い、僕はミサンガを引き出しにしまった。


NO.80 みちゃむ 09/07(日) 00:09 IP:211.135.114.204 削除依頼


次の日、

「210円になります。」

店員さんが僕にお金の請求をする。
210円丁度を渡し、レシートも貰わずに店を後にする。
僕のコーヒーと、あなたのミルクティーを買っていた。

『喉渇いた〜・・・ジュースのみたい〜・・・』

ってあなたがよく駄々をこねる。
だから、このミルクティーは僕からの些細なお土産だ。



NO.81 みちゃむ 09/07(日) 00:12 IP:211.135.114.204 削除依頼

8時になり、時間がぎりぎりになったところで
僕は塾に入り、いつもの席へと座った。

「やっときたかー」

そんな言葉が、僕に降りかかるのに、
今日は・・・


あなたがいない。


どうして?
また、明日。って言葉は嘘だった?
遅刻はしない人だし、約束を破る人でもない。

どうして?


NO.82 みちゃむ 09/09(火) 10:51 IP:211.135.115.207 削除依頼
次の日、また次の日と、僕は塾に行った。
あなたの顔が見たくて。
あなたと喋りたくて。

ケータイにも連絡は入らず、塾にも来ない。

僕は不安になる。
こんな真冬だ。
インフルエンザにでもなってしまったのだろうか。
それとも、重めの病気・・・?

不安と心配で、今にでも発狂しそうだった。


NO.83 みちゃむ 09/09(火) 10:55 IP:211.135.115.207 削除依頼
そしてまた次の日も、僕は塾に居た。
今日もあなたは来ていなくて。
僕の顔には、笑顔が戻らなくて。


「・・・みーちゃん。」


誰かに呼ばれる。
僕はあいらと呼ばれているから、あなたではないのだろう。
僕は、はい、と返事をし、声がするほうへと振り向く。


NO.84 みちゃむ 09/09(火) 11:02 IP:211.135.115.207 削除依頼
「ゆうくん・・・。」

塾の先輩であり、僕の元カレでもある。
それでも、僕達は結構仲がよい。
学校ですれ違ったら、普通に喋ったりもできし、
ジュースをおごってもらったり、
たまに一緒に帰ったりするぐらい仲がよい。


「どうしたんですか?」

「・・・もしかして、たくやのこと知らされてないん?」


え?と僕は聞き返す。
僕の反応を見て、やっぱりか、と言った。
ゆーくんは塾が終わったら言うわ、と
僕に告げ席に座り、再び勉強を始めた。

NO.85 みちゃむ 09/09(火) 11:08 IP:211.135.115.207 削除依頼

9時が過ぎ、僕の勉強は終わった。
それと同時に、ゆー君の勉強も終わった。
荷物を全てカバンにしまう。

「いこか。」

ゆー君が僕に言った。
僕は頷くだけだった。


コンビニで紙パックのジュースを買い、
僕達は僕の家の近所の公園へと向かった。


NO.86 09/09(火) 11:26 IP:210.136.161.49 削除依頼
僕女やめたほうがいいよ

NO.87 みちゃむ 09/26(金) 11:15 IP:211.135.112.199 削除依頼

あ様
『僕女』やめたほうがいいですか(´・ω・`)
作詞のときに『僕』を使うのが好きなので
これを書くときに僕を使おうって思って使いました。
不快な気持ちにさせたならすみません><

でもこれからも『僕女』で通すつもりです
忠告ありがとうございました\(^o^)/

NO.88 みちゃむ 09/26(金) 11:24 IP:211.135.112.199 削除依頼

公園に着き、自転車を止めた。
ここ懐かしいなぁ、とゆうくんは言った。
僕はまた頷くだけだった。

この公園は僕達が付き合っていた頃に
よく来ていた公園だった。
ベンチに座る。
前を向くと懐かしい景色が広がっていた。

「・・・本当に懐かしいですね。」

「懐かしいな。」

NO.89 みちゃむ 10/18(土) 00:59 IP:211.135.115.250 削除依頼
「先輩に・・・なにかあったんですか?」

僕はゆぅくんにたずねる。
ゆぅくんは口を閉じたままだった。

その行動のせいで僕は更に心配する。
どうしたんですか?と尋ねても
ずっとゆうくんはだんまりだ。

僕は泣きそうになった。


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