イズミ
06/10(火) 08:09 IP:76.214.13.143 削除依頼 - ついてくる。ひたひたなのかぺたぺたなのかよくわからない足音がずっとついてくる。家にいても外を歩いていてもこの薄気味悪い足音は影のごとくぴたりとついてくるのだ。後ろを振り返ってもだれもいない。
幽霊だろうか。それとも私がおかしくなってしまったのだろうか。とまればとまる。歩けばはじまる。足音は時に重くなったり軽くなったりする。
「ねえ、足音の人。どうしてついてくるのか教えてほしいの」
答えは期待していなかった。私としては虚空に語りかけている気分だった。 しかしその後私が動いていないのにもかかわらず足音が私の家のフローリングを踏んで歩く音がした。筆記具はどこにもないのに、ぐりぐりという音とともにバニラ色の壁に赤いクレヨンのようなもので文字が書かれていった。
NO.1 イズミ
06/10(火) 08:10 IP:76.214.13.143 削除依頼 - おねえちゃんへ
おねえちゃんはどおしてみきをころしたの みきわもっとあそびたかった
NO.2 イズミ
06/10(火) 08:12 IP:76.214.13.143 削除依頼 - ミキちゃん――私がベビーシッターをやっていたときに階段からけり落としてしまって死んじゃった子。
「ごめんねミキちゃん」 私はこの部屋のどこかにいるであろうミキちゃんに語りかけた。
「私あの時変だったの。どうかしていたの。おねえちゃんの足がすべっちゃって……まさかミキちゃんを傷つけてしまうなんて……本当にごめんなさい」
NO.3 イズミ
06/10(火) 08:13 IP:76.214.13.143 削除依頼 - じゃあおねえちゃんけえさつにおねえちゃんがやりましたっていってくれる
NO.4 イズミ
06/10(火) 08:14 IP:76.214.13.143 削除依頼 - 「っでも私ようやく幸せに……なれると思っていた、のに」
私は続ける。真剣に聞いているミキちゃんに向かって言う。
「あやまるから、絶対そういう悪いこともうしないって約束するから。お願い許して」
NO.5 イズミ
06/10(火) 08:15 IP:76.214.13.143 削除依頼 - わかった
でももおだめだよ
NO.6 イズミ
06/10(火) 08:16 IP:76.214.13.143 削除依頼 - 「うん、ごめんね」
そういうとミキちゃんの気配がすうっと消えた。
NO.7 イズミ
06/10(火) 08:16 IP:76.214.13.143 削除依頼 - 最後に白い壁に残された文字は
さようなら
NO.8 イズミ
06/10(火) 08:17 IP:76.214.13.143 削除依頼 - ミキちゃんはいなくなったけれど足音はまだついてくる。昔殺した親か村ごと殺した人々か。それとも今日殺した友人Aか。
今度は誰だろうと考えながら次の標的を探しに町へと出かけた。
NO.9 イズミ
06/10(火) 08:18 IP:76.214.13.143 削除依頼 - 赤いクレヨンにさようなら
完
NO.10 イズミ
06/11(水) 08:13 IP:76.214.13.143 削除依頼 - ねえ、おねえちゃん。これ本当に最後になるの。
本当。私嘘はいやだよ。だって前監督さんが最後って言ってたよ。 「これで戦争はおわるんだー」ってえらそうにいってたけど監督さんいなくなっちゃったよ。 でも戦争おわってないよ。どうして?
NO.11 イズミ
06/11(水) 08:14 IP:76.214.13.143 削除依頼 - おねえちゃんもわからないの。ねえ、私怖いよ。怖いの。
私おねえちゃんし ぬのいやだよ。いなくなってほしくないよ。本当にこれ最後? わたしいやよ人がいなくなるの。だって赤い血がどくどくって流れるもの。だって幸せそうにし ぬ人いないもの。
うん。がんばろう。いい世の中にしようね。おねえちゃん。わたしおねえちゃんの手助けするから。 なんでもきくから。
……どうして?どうして?おねえちゃんわたしうるさかった?わるいこだった いいこにするからいいこにするからお願いわたしから離れていかないで
(ごめんなさい、貴方を守るためにはそれしかないの)
NO.12 イズミ
06/11(水) 08:14 IP:76.214.13.143 削除依頼 - 「ねえ綾音」
「なーに?」 「お兄ちゃんとして聞いてあげる。綾音って好きな人いるの?」 「お兄ちゃんって何様?同じ年じゃない」 「質問には答えましょうね」 「……いるよ。いちゃわるい?」 「べーつに!ただ俺やっと隣のクラスの野々村さんと付き合うことになれてうれしいから応援してやろうとおもって」 「はいはい、いいお兄ちゃんですね」 「それほどでも」 「それで誰?」 「いわない」 「どうして」 「ひーみつ!」 「嗚呼、本当に困った幼馴染をもってしまったもんだな」
(言えるわけないじゃない、貴方だなんて)
薄紅の恋心
NO.13 イズミ
06/11(水) 08:16 IP:76.214.13.143 削除依頼 - 「それで彼女はどうなのよ」
「くそかわいいよ……さすが俺のサキ」 「名前よび?……だってもう恋人だもんね」 「あ、そうそう。お願いがあるんだってサキが。放課後の3Bの教室にいるって。」 「え、私がいくの」 「だってお前の教室3Eでしょ。そんな遠いところまでサキいきたくないって。それにお前体力有り余ってるし」 (ああ、もうこの時が来てしまった)
「あなたがカイの幼馴染?中島だっけ?」 「そうともいいますね」 (なにこの上から目線。同じ学年なんだけれど!) 「私野々村サキっていうの。カイの彼女なんだけれど」 「知ってます。本人から聞きました」 「あら、そう。なら話が早いわ」 「柊ともうはなさなければいいんでしょう」 「そう。そういうことよ。なんだわかってたの」 「いいえ、なんとなく」 「私他の女がカイと話しているの耐えられないの」 「まあ気持ちわからないわけじゃないんです」 「まああなた不細工だからカイが恋愛感情もっているなんて考えにくいんだけれど」 「はあ」 「でもありがとうね。私これでカイにへんな虫がつかないってしってうれしいわ」 「そうですね」 (それって男が女にいうことなんじゃ) 「それにカイがもうあなたなんか疲れたって。ウザイしいい迷惑だって」 「そうですか。じゃあ、失礼します」 (心の中で何かが崩れてゆく音がした)
薄紅の恋心II
NO.14 イズミ
06/11(水) 08:19 IP:76.214.13.143 削除依頼 - 「ねえ、綾音」
「どちらさまですか」 「何で無視するの?シカト?」 「……」 「俺無視するとかいい度胸じゃない」 「あなたとはしゃべりたくないんです」 「どうして?」 「あなたのことが嫌いだからに決まっているでしょう」 「そっか、じゃあ俺もお前としゃべらないよ。そのほうがお前にはいいだろ」
「しっかし本当に冷たくなったなあ、綾音」 「ごめんなさいね」 「いいよ別に。じゃあさようなら」
(本当はさよならなんていいたくないのだけれど全てはあなたのため)
薄紅の恋心III
NO.15 イズミ
06/11(水) 08:24 IP:76.214.13.143 削除依頼 - ねえ、あなたは知らないでしょうけれど、私は知っているのです。
この紅茶に、あなたが入れてくれたミルクと砂糖たっぷりのこの紅茶に毒が入っていることを。 私はあなたが好きですからあなたのことはよく知っています。何か隠したってわかってしまうものです。 あなたがほかの女と一緒になりたいからって私に毒を盛っているのを知っています。でも、知らないフリをしてあなたに笑いかけます。 あなたの隣にいる女には替えがたくさんいるでしょうけれど、私が愛していた、愛している、ずっと愛す男性はあなたしかいません。 これが私のエデンです。ユートピアです。桃源郷です。天国です。それを壊したくないからずっと幸せのままいけるようにするのです。 さようなら、さようなら、そして、愛しています
あなたの元恋人より
NO.16 イズミ
06/11(水) 16:09 IP:76.214.13.143 削除依頼 - 手紙シリーズI
元恋人
NO.17 イズミ
06/12(木) 02:17 IP:76.214.13.143 削除依頼 - 人生という虚像
私なんて嫌いだ。親も姉も兄も弟も妹もあまりにも完璧すぎるというのに私といえば……。笑いどころではない。
父は格好よくて会社の若社長。母は良家の出で礼儀正しく一言で言えば「大和撫子」。兄はただいま高校の生徒会長で抜群の人気を誇る美男子。姉は母の血を濃く継いだのか着物の似合う和風美人で茶道部の部長。妹は私よりもはるかに大人びていて礼儀の正しい少女。中学で生徒会に入っているはずだ。弟もまだ小五だが小学校では一番の人気を誇るだろう。そんな家族。美男美女ぞろいで成績だって必ず結城の名前が学年順位のトップを陣取っている。 それなのに、だ。私といえば平凡をあほに付け足したような少女だ。顔はよくなく、頭も悪くはないが兄弟ほどはよくなく、運動神経は鈍い。だから全てがいやだったのだ。周りの人たちにはいつも「あなた本当に結城の子?」と聞かれる。「はい、そうです」と胸を張って言えるわけもなく、俯くことしかできない。親も兄弟も優しかったが世間は冷たかった。渡る世間は鬼ばかり、ってか。 だから私が子供を助けて死んだとき世間は悲しむこともなかった。校長はとってつけたような悲しみの言葉を言うが、奥では瞳の奥では悲しみなんてなかった。中途半端に死んでしまった私は昇華することもできずずっと彷徨っている。嗚呼、誰か助けて。 葬式から帰ってくる家族を見つけた。誰にも見えないだろうが一応注意して耳を傾ける。 「ああ、本当にナギサが死んでよかったわ」と姉。姉は私に優しくしてくれたのになぜ。 「本当。あの子だけが私たちの実子とか考えられなかったんだもの」と母。 「そうだな。なんで養子の四人がこんなに私たちに似ているのに、実子のあの子だけはあんなくずになってしまったんだろうな」父は頷きながら喋った。
私の世界が壊れた気がした。一生彷徨い続けるのだろうか。
ナギサ 完
NO.18 イズミ
07/01(火) 00:49 IP:76.214.1.128 削除依頼 - 殺人犯たちの宴
NO.19 イズミ
07/02(水) 05:20 IP:76.214.1.128 削除依頼 - 「私見えるのよ」
そういって、クラス、いいや、学校一美しいとうわさされる彼女が話しかけてきた。黒くつややかな髪は教室の窓から入る柔らかな風によって少しなびいて、それによって彼女が使っているシャンプーの香りがこちらにも運ばれてきた。とてもやさしい、けれど少し不思議な匂いだった。
「何がだ」
NO.20 イズミ
07/02(水) 05:26 IP:76.214.1.128 削除依頼 - 「過去が見えるの」
しばしの沈黙。俺がひそかに好いていた彼女の柔らかい、皆を包み込むような目はもうなくて、代わりに感情のない二つの黒曜石だけが俺の目の奥を見つめていた。はにかんだように笑うときにできるえくぼも薄く紅色に染まっている頬も、もうなかった。ただただどこまでも白い彼女の肌に大きな目とそれを守るように長く伸びたまつげ、印象深い眉毛と整った鼻、そして他の顔の部分と矛盾するかのごとく少し笑みを秘めた桃色の唇がそこにあった。
「……見たのか」 「ええ」
NO.21 イズミ
07/03(木) 08:29 IP:76.214.30.17 削除依頼 - 「どうするつもりだ」
俺は問うた。 「貴方はどうして欲しい?」
どうすればいいのだろう。自分でもわからない。どうして欲しいのだろう。彼女の射抜くような目は相変わらずこちらを見ている。こんな冷えた状況のなかでさえ彼女の美貌は霞まなかった。
「忘れて欲しい?」 俺がだんまりを決め込んだと気がついた彼女は話しかけてきた。 俺自体どうしたらいいのかわからないので返事はしない。
「警察に通報して欲しい?」 沈黙。
「罪滅ぼしとして貴方を殺してあげようか?」
沈黙。俺は(案外、それもいいな)と思った。
NO.22 イズミ
07/03(木) 08:36 IP:76.214.30.17 削除依頼 - 「貴方が決めないなら私が決めるわ」
そういって彼女は怪しく口の両端を吊り上げた。
「私協力するわ……一度殺人ってやってみたかったの」 そういって彼女は俺の好きな笑顔を見せた。 とてもきれいでやさしい笑顔だが今、この状況で見せる笑顔だとは考えにくかった。
了
NO.23 イズミ
07/03(木) 08:38 IP:76.214.30.17 削除依頼 - 牛乳にコンデンスミルクを入れたぐらい甘い小説
貴方
NO.24 イズミ
07/12(土) 03:39 IP:76.214.30.17 削除依頼 - 「ねえ、あなた」
そう私が言うと彼は真剣な表情で振り返った。
「おまえ、話があるんだ」 なにがくるかわかってしまった。
NO.25 イズミ
07/15(火) 03:07 IP:76.214.11.89 削除依頼 - 私の初恋、さようなら。
彼と付き合ってもう七年になるけれど、こんな真剣な表情は初めてだった。次に続く言葉が怖くて、思わず俯く。その先を言わないで、お願い。
「おい、お前」 彼の呼びかけもこれが最後になるのかと思うととても切なく、むなしくなった。
「きちんときけよ」 アデュー、私の青春、私の恋愛、私の初恋、私の初彼。
「その、いいにくいんだが」 じらさないでよ。言いたいことはわかってるわ。もうこれが最後だと思うと悔しくなって彼の目を見据える。
「俺と結婚してくれ」
NO.26 いずみ
07/29(火) 21:20 IP:221.119.62.24 削除依頼 - キョウキ
…次のタイトルです。今日本に居ます。
NO.27 いずみ
07/29(火) 21:25 IP:221.119.62.24 削除依頼 - 書いた小説をあるていどまとめてみた
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=whereareyou
NO.28 いずみ
08/05(火) 09:24 IP:221.119.62.24 削除依頼 - あげます、、ごめんなさい
NO.29 イズミ
08/15(金) 22:00 IP:76.214.0.150 削除依頼 - 彼は嘘吐きだった。
彼が言った唯一の事実は「お前なんか嫌いだ」だったのを鮮明に覚えている。
NO.30 イズミ
08/22(金) 07:15 IP:76.214.7.126 削除依頼 - あげ
NO.31 イズミ
08/23(土) 14:03 IP:76.214.7.126 削除依頼 - サイトに載せた詩小説
ルール無視しっぱなしです
私は彼を愛していた。それは幼心であったけれど、本当に愛していた、と胸を張って言える。 彼は私の幼馴染。でも、私にとってはそれ以上。 でも、彼にとってはそれ以上でも以下でもない。
小さいころ、川辺に勿忘草が咲いていた。きれいなはなだね、って二人で笑いあった。そのとき、ふたりで約束をしたんだ。昔は「勿忘草」だなんて、花言葉が「私を忘れないで」だなんて、知らなかった。だから、彼はこういった
おおきくなったら、けっこんしようね。ぼくはきみにこのはなでできたかんむりをあげるよ。
ねえ、その約束覚えていますか?
NO.32 イズミ
08/23(土) 17:25 IP:76.214.7.126 削除依頼 - キョウキわすれてた
NO.33 イズミ
08/25(月) 08:01 IP:76.214.7.126 削除依頼 - 受験生なのでこれ以上更新できませんが、みに来てくださるとうれしいです
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