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吸血鬼と紅い薔薇

『俺は人間に忌み嫌われてきた。それでも…お前は…』

誰もいない街の夜。
二十世紀の終わりごろに、ある1人の少女が『吸血鬼』にさらわれる。

『お嬢さん?独りで泣いてるの…?
あぁ、俺に襲われたくてこんな暗いところにいたのか…』

『そっ、そんなわけっ…』

【登場人物】

フランドア・ローズ
独り暗い夜に歩いていたあなたを襲った吸血鬼。
ちょっぴりいじめるのが好きなフランドア・ローズにあなたは禁断の恋をしてしまう…

あなた
今までの親からのひどい仕打ちや、周りの冷たい顔から逃げ出したくて夜な夜な歩いていた。
怖かったはずの吸血鬼の優しくこぼれる声に、あなたは引き込まえてしまう…

【物語の説明】

二十世紀後半、あなたはフランドア・ローズと名乗る吸血鬼にさらわれてしまう…
抵抗したけど、甘い声に耐えられなくて…

自分から飼ってもらうことを選び、
段々と過ごしていくうちに吸血鬼の暖かい温もりに囚われたあなたの宿命は…?

リニューアル前から書いていた作品です。
今まで読んでくれていた方も、そうでない新規の方も、よろしければ見ていってください・:*+.(( °ω° ))/.:+

2017/12/11 19:38:50 [通報]

第1話ー出会いー

『お嬢さん?独りで泣いてるの…?
あぁ、俺に襲われたくてこんな暗いところにいたのか…』

『そっ、そんなわけっ…』

涙を拭ったけど、溢れる今までの気持ちと突然現れた男の恐怖で涙が止まらない。

『俺が怖いんだ…
ふふっ、じゃあ…』

優しくあなたを包み込み、甘い声で誘うように吸血鬼は…

『優しい俺なら…着いてきてくれる?』

『っ…』

『寂しいんでしょ…?』

『…』

『飼ってあげる。
…ね?やっぱり飼って欲しかったんでしょ?
暗い街で1人の少女が居なくなる…
なんか…楽しい展開が待ってるかも…なんてね。』

『そんなっ…離してっ!』

あなたは惑わされることなく、暖かいようで冷たい男の手を振りほどいた。

『抵抗しても無駄…。』

黒い布に包まれたかと思うと、フッと周りが見えなくなった。

トコトコと歩く靴の音…
チカチカなる街灯の音…

ギィ…
と重い音をたてる扉は、私の手に触れてガチャンと
開いた。

『君の部屋だよ。
ゆっくり…飼ってあげるからね。』

『うわ…』

2017/12/12 22:05:59 [通報]

匿名