クリップ

すき

12歳、春 先生と出会った。 中鵜先生の優しい雰囲気と、不思議な目。初日からずっと目で追ってた。多分ひとめぼれだった。 最初は、恋なんて知らなくて、この感覚がとても不思議だった。あれ、私ずっと中鵜先生のこと探してるなって築いてからは、自分でもびっくりするくらい簡単に、「あ、私先生のことが好きなんだな」って理解できた。 知らなかったはずの「恋」という感情がどこからか湧き上がってきたんだ。 授業初日。 先生が理科の先生だと分かった。 白衣を期待していたけど、生物の先生だったので、きていなかった。ちょっとがっかりだったけど、先生に名前覚えてもらおうって必死に自己紹介してたのを覚えてる。 今になると、まだ子供だったなと思う。 でもその時に見た、中鵜先生の笑顔は、思っていたとおり、いや、それ以上だった。 名前を呼んでもらうまではいかなかったものの、少しは話せた。 名前覚えてくれたかなと、考えると、うれしくなったり悲しくなったり、その日の夜は全然眠れなかった。 12歳夏 はじめての体育祭があって、放送委員だった私はとても忙しくて、全然話せなかった。 でもそのかわり、先生が全力疾走しているのをとても近くで見ることができた。 中鵜先生が走ったのは前にも後にもこれが最後だった。 後で聞いた話によると、新任の恒例行事だったそうだ。

2018/3/14 21:01:36 [通報]

匿名